「米国なしの欧州防衛は幻想」 NATO事務総長が欧州に警告
NATOのマルク・ルッテ事務総長は1月26日に、ブリュッセルの欧州議会で演説し、ヨーロッパが「アメリカなしでも自らを防衛できる」と考えるのは非現実的だとの認識を示した。欧州連合(EU)であれ、ヨーロッパ全体であれ、単独での防衛は困難であり、「我々は互いに必要としている」と強調した。
ルッテ氏はまた、ヨーロッパが仮に独自防衛の道を選ぶのであれば、防衛費をGDPの10%規模まで引き上げる必要があり、さらに独自の核戦力を構築しなければならず、その費用は数百億ユーロ規模に達すると警告した。その場合、アメリカによる核の抑止力、いわゆる「核の傘」を失う可能性があるとも指摘し、「幸運を祈る」と述べて、厳しい現実を突きつけた。
こうした発言は、ヨーロッパの同盟国が緊張の続いた1週間を経た直後に行われた。この間、トランプ大統領は、アメリカがグリーンランドを所有する可能性に言及する発言を繰り返した後、スイスで開かれたダボス会議において、武力による併合は考えていないと否定した。
関連記事
ノルウェーで「国内で最も美しく、最も高価な公衆トイレ」として知られる建築作品が、中国共産党によるスパイ活動への利用が懸念されるとして、当局により閉鎖された。
EUのデジタル規制当局は28日、中国発越境EC大手Temuが、プラットフォーム上で販売する違法製品を十分に防止していなかったとして、2億ユーロの制裁金を科すと発表
報道によると、米国はNATO加盟国に配備してきた戦略的な軍事力を大幅に縮小する方針で、戦闘機や軍艦、ドローンなどを含め、さらに原子力潜水艦の提供も停止する見込み
中国の過剰生産能力が、欧州産業を揺さぶっている。欧州5か国は、輸出急増と低価格攻勢に対応するため、EUにより厳しい措置を求めた
豪華ヨット大手フェレッティで、中国資本による支配をめぐる対立が表面化した。イタリア政府は、安保規制「ゴールデンパワー」に違反した疑いで調査を進めている