「米国なしの欧州防衛は幻想」 NATO事務総長が欧州に警告
NATOのマルク・ルッテ事務総長は1月26日に、ブリュッセルの欧州議会で演説し、ヨーロッパが「アメリカなしでも自らを防衛できる」と考えるのは非現実的だとの認識を示した。欧州連合(EU)であれ、ヨーロッパ全体であれ、単独での防衛は困難であり、「我々は互いに必要としている」と強調した。
ルッテ氏はまた、ヨーロッパが仮に独自防衛の道を選ぶのであれば、防衛費をGDPの10%規模まで引き上げる必要があり、さらに独自の核戦力を構築しなければならず、その費用は数百億ユーロ規模に達すると警告した。その場合、アメリカによる核の抑止力、いわゆる「核の傘」を失う可能性があるとも指摘し、「幸運を祈る」と述べて、厳しい現実を突きつけた。
こうした発言は、ヨーロッパの同盟国が緊張の続いた1週間を経た直後に行われた。この間、トランプ大統領は、アメリカがグリーンランドを所有する可能性に言及する発言を繰り返した後、スイスで開かれたダボス会議において、武力による併合は考えていないと否定した。
関連記事
トランプ米大統領は28日午前、ホワイトハウスで、訪米したウクライナのゼレンスキー大統領と会談した。ウクライナは […]
英ストリーティング国防相は、トランプ氏の圧力が欧州の防衛強化を促したと評価。将来は欧州が感謝すると述べ、対米依存見直しと自立強化の必要性を強調した
「米国に無人機工場を建設したい」 ゼレンスキー大統領が米ウクライナの無人機共同製造構想を公表。戦場で培った技術と米国の製造力を組み合わせる「製造同盟」は実現するのか
ベルギー連邦検察は25日、北大西洋条約機構(NATO)の欧州連合軍最高司令部(SHAPE)でインターンとして勤務していたカナダ国籍の女性を、スパイ行為や犯罪組織への参加の疑いで逮捕したと発表した。女性は現在、勾留されている。
ベルギー検察当局は7月25日、ベルギーにあるNATOの軍事司令部で実習していた中国系のカナダ人女性を、スパイ活動に関与した疑いで逮捕したと発表