マドゥロ大統領拘束 中共の経済・通貨戦略に大打撃
米軍がニコラス・マドゥロ大統領を拘束したことで、世界中で戦略の見直しが余儀なくされている。ヨーロッパ、中東、アジア、とりわけ中南米諸国の政府や企業の指導者たちは、軍事、外交、経済、金融の各分野における計画を再考せざるを得なくなった。
とりわけ大きな打撃を受けたのが中国だ。経済面だけでなく、中国共産党のトップである習近平が掲げてきた人民元の世界的覇権という野望にも狂いが生じている。事態が落ち着くまでには時間がかかりそうだが、中国が直面する問題のいくつかはすでに明らかになり始めている。
マドゥロ氏拘束作戦や、彼に突き付けられた刑事責任については、すでに多くの論評がなされており、ここで繰り返す意味はない。中国共産党(中共)政府が今後どのような軍事・外交行動に出るかについての推測も、専門家に委ねるべきだろう。しかし、最近の一連の出来事が、中共の経済・金融・通貨戦略をいかに揺るがしたかについては、語るべきことが多い。
関連記事
「世界を一つに」という甘い理想は、いかにして支配や画一化へと変質するのか。「八紘一宇」の光と影、そして現代のグローバリズムがもたらす同質化の脅威を鋭く突く。日本の針路を問い直す、必読の論考
曾祖父から譲り受けた米国債の思い出を機に、難解な現代金融システムの真実に迫るエッセイ。国債やレポ市場、銀行の信用創造、ドルの価値が薄まる本質を、実体経済と市民の視点から平易に解き明かし、財政のあり方を問う
ポルノやゲームなどのテクノロジーが手軽な「報酬」を与え、若者が大人の男になるための成長の原動力を奪っている。仮想空間の安楽さから抜け出し、現実の困難や責任に立ち向かう勇気を持つよう呼びかける力強い論考
最先端の農業技術とは、新たな機械ではなく自然の摂理そのものである。最新研究をもとに、土壌の炭素貯蔵と豊かな生態系を回復させ、収益性と地球環境の再生を両立する「再生型農業」の真価を問い直す一編
国際機関やグローバリズムが進む現代において、国家主権や権力の行方はどう変容しているのか。伝統と現代の秩序のあり方を深く問い直す論考