中共国防相・董軍に解任情報 軍粛清と汚職疑惑で内部告発相次ぐ
中国共産党(中共)軍内の大規模粛清が続くなか、国防相・董軍(とう ぐん)の解任情報と汚職疑惑に関する内部告発が過去2週間で相次いでいる。軍紀委による取り調べ開始や軍籍剥奪との報道、さらに苗華人脈に連なる海軍高官の連鎖失脚が重なり、習近平政権下の中国軍中枢の不安定さが一層鮮明になりつつある。
時事評論家の蔡慎坤氏は12月25日、暴露情報を発信し、「董軍はすでに国防部長を解任されたが、大将としての待遇は引き続き維持されている」と述べた。今後、彼がさらに調査を受けるかどうかは不明であり、最終的には大将の肩書きすら剥奪される可能性もあるという。
蔡慎坤氏によれば、現在の軍高官に対する処理方針として、政治的に重大な問題がない場合は、だいたい「一部の資金を返納させ、階級を引き下げる」にとどまることが多いという。たとえば、大将は師団クラスへ、少将は連隊または小隊レベルに降格される。このような「非公開処理」は非常に多く、公式発表がなされないケースも少なくないと述べている。
関連記事
北京を取り囲む高速トンネルで爆発。凄惨な映像が拡散する一方、1週間以上が経過しても中国公式メディアは沈黙。なぜ何も報じられないのかという怒りが広がっている。
2025年の中国各地で、江油事件や農民工帰郷警戒、大規模ストや墓掘り返し政策への反発など抗争が頻発。専門家は、絶望感の拡大と習近平への憎悪集中、地方財政の破綻とネット統制強化を背景に、民衆蜂起の条件が急速に熟しつつあると警告する
中国で新設外資企業数は増える一方、実際の投資額は減少し、多国籍企業は拡張を見送り「維持運営」へと舵を切っている。中国市場の優先度を引き下げ、リスクを抑えながら多拠点戦略へ移行する動きが静かに広がっている
中国各地で悪質な事件や大規模火災が頻発。民衆の怒りは一般人から政府や官僚へと向かい、「中共体制の崩壊」を望む声も広がっている