「終わらせない」ために毎日繰り返される問い
「みんなまだいるか」 于朦朧事件と華人社会の静かな執念=中国
みんなまだいるか。(大家都還在嗎?/大家还在吗?)
この一文が、いまも華人圏のSNSに、毎日のように投稿され続けている。
添えられるのは、決まって一枚の写真。
中国の俳優、于朦朧(アラン・ユー)の写真である。
彼が9月に墜落死したと公式に発表されてから、まもなく4か月になる。
公式発表では、亡くなった日は9月11日、死因は高所からの墜落とされている。
しかしこの説明には当初から疑問の声があり、実際の死因は別にあるのではないか、亡くなった日も11日より前だった可能性があるという説が、いまも根強く語られている。
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中国SNSの異常な「緩さ」と、現実での当局の異常な「怯え」。
これは検閲の「ほころび」か、それとも「罠」なのか?
「本当にごめんなさい…今回は観に行けない。だって、この戦い、負けられないから。」
中国でいま何が起きているのか。
トップスターのファンが涙を呑んで“映画を観ない”戦いとは――?
#娯楽ボイコット #于朦朧事件
「于朦朧事件」連載第2回。沈黙を強いられる地上で何が起きているのか。世界では「Justice for Alan Yu(アラン・ユーに正義を)」の声が響いている。