2022年6月16日、ブリュッセルの欧州委員会の建物の外で欧州連合の旗が掲げられている (Photo by Kenzo TRIBOUILLARD / AFP)

EU最高外交責任者「中共はロシアの主な後ろ盾」 経済版NATO構想を提唱

欧州連合(EU)の外務・安全保障政策上級代表であるカヤ・カラス氏はこのほど、ウクライナ戦争において「ロシアの戦争を支える最大の後ろ盾は中国だ」と強く非難し、EUと中国の深い経済的な結びつきが、ロシアに対する制裁措置の発動や強化を制約しているとの認識を示した。

カラス氏は、NATOの集団防衛規定である第5条にならい、中国共産党(中共)による経済的な威圧に共同で対処する「経済版の第5条」にあたる枠組みをEU内に構築するよう呼びかけた。加盟国のいずれかが中共から経済的な圧力を受けた場合、他の加盟国が一体となって対応する仕組みを想定している。

ブルームバーグによると、EUの外交制作責任者かつ欧州委員会副委員長のカラス氏は、18日にブリュッセルで、もしEUが中共と対立するための代償を払う覚悟を持たなければ、中共はなお「あなたを傷つけることがある。それが問題だ」と述べた。さらに「その代償を払う覚悟がなければ、行動に移すのは難しい」と強調した。

▶ 続きを読む
関連記事
エネルギー不足の影響で、ヨーロッパの天然ガス価格が50%上昇した。EUのフォンデアライエン委員長はは対応策の模索を進めているが、ロシアに支援を求める考えはないと明言している
イタリア政府はこのほど、国家安全保障上の理由から、中国人8人の国外追放を正式決定した。中共産当局によるとみられる「越境弾圧」への関与を理由に明確な法的措置が取られたのは、今回が初めて
欧州委員会のウルズラ・フォンデアライエン委員長は10日「欧州が電力構成の中で原子力の比率を減らしたことは戦略的な誤りだった」と述べた
英国警察は4日、中国共産党(中共)のためにスパイ活動を行った疑いで男3人を逮捕した。3人のうち1人は労働党議員 […]
米トランプ大統領は3月3日、スペイン政府がスペインにある米軍基地の使用を認めなかったことを受け、米ベセント財務長官に対し、スペインとの貿易関係をすべて断つよう指示したと明かした