– 台湾の主要野党・国民党(KMT)の支持者が、2025年7月25日、台北の総統府前で行われた議員リコール選挙に反対する集会で国旗を振っている (Photo by I-HWA CHENG/AFP via Getty Images)

なぜ中国は「一つの中国」にこだわるのか 台湾世論とはギャップ

長年、台湾をめぐって強硬な姿勢を崩さない中国共産党(中共)「一つの中国」を国際社会にも受け入れさせようとする中共の主張は、軍事・外交の場面を問わず繰り返し発信されきた。

その根拠のひとつとして、中国が長年重視してきたとされるのが1943年のカイロ宣言である。

日本の無条件降伏を前提に、当時の連合国である米英中が共同で発表したこの宣言には、「満洲、台湾、澎湖諸島を中華民国に返還する」との文言が盛り込まれている。北京は現在に至るまで、台湾が中国に属する根拠として繰り返しこの文書を取り上げてきた。

▶ 続きを読む
関連記事
先日、発表された国際戦略研究所の報告書によると、台湾問題がアジアにおいて最も危険な潜在的引火点だとし、米中が台湾問題で開戦した場合、事態は核攻撃レベルにも波及しかねないと言及。筆者は日本への影響も避けられないとしている
米国と欧州連合(EU)が中国に関税を課すなか、中国共産党政権は新たな輸出市場を模索することになる
米国はイラン戦争でミサイル備蓄の約3分の1を消耗。補充に数年を要し、日本・台湾の対中抑止に影響する可能性が指摘される
ロシア軍は戦車約1万2千両を失い、T-90Mも撃破されるなど装甲戦力が深刻に消耗。ドローンと対戦車兵器の普及により戦術は大きく変化し、戦車の役割そのものが再考を迫られている
中国による海外オンライン証券への規制強化は、香港市場の流動性を奪い、投資家の資本逃避をさらに加速させる恐れがある。インサイダーリスクや、暗号資産・大手銀行への資産避難など、広がるチャイナリスクを解説