2016年4月22日、米フロリダ州プンタゴルダで建設中の太陽光発電所。資料写真 (Kerry Sheridan/AFP via Getty Images)

太陽光発電にまつわる警鐘 拙速な市場投入で無駄になった数十億ドル

1970年代後半には、映画監督オーソン・ウェルズが出演したワインのCMが話題を呼んでいた。彼は「性急にしたら良いものはない」と我々に思い起こさせ、後に有名なキャッチコピーとなった「機が熟すまで、我々はワインを売らない」という言葉で締めくくった。

現在、補助金がなくなる前に太陽光産業を確立しようとする競争において、最大かつ最も議論されていない問題の一つは、製品が完成する前に市場に急いで投入したと言える点だ。建設が専門知識を追い越しており、間もなく時代遅れに陥る太陽光装置に数十億ドルを投資する可能性がある。

アメリカ国内だけでも100万エーカーを超える農地に太陽光発電所が急ピッチに設置され、さらに世界中でも数えきれないほどの施設が作られているが、配備計画、既存の電力網との機能連携、最終的な廃止と処分といった長期的な計画は比較的不足しているように見える。

▶ 続きを読む
関連記事
中共当局による突然の公演中止にもかかわらず、浜崎あゆみは無観客の上海会場でフルステージを完遂。毅然とした姿勢が中国内外で称賛を集め、政治的圧力を上回る“完勝”を果たした
三年もの間、民の課役をゆるし倹約を貫いた仁徳帝。民の竈の煙に安らぎを見いだしたその御心は、豊かさの本質を問い直す今の日本にも静かに響いている
中国で利益を得られるのは「一時的」。技術を奪われ、市場は最終的に中国企業のものになる。西側企業は今ようやく、この現実に気づき始めた
浜崎あゆみの上海公演が中共の意向で急遽中止。しかし彼女は観客なしで本番同様のライブを完遂し、世界から称賛を集めた。中共は虚偽説明で一時しのぎのごまかしを図るも、浜崎の冷静な対応が評価を高めた
中国共産党軍は日本を恫喝するも、その実態は装備・組織面で脆弱。日中が衝突すれば、中国側の実力不足が露わとなり、宣伝とは逆に軍の限界が明確にされる状況にある​