健康で老化しにくい体をつくるための鍵は、「たんぱく質を多く摂る」ことではなく、正しいたんぱく質の摂取源を選び、炭水化物と脂質をバランスよく組み合わせることにあります。(Prostock-studio/Shutterstock)

高たんぱく食は老化を招く? 栄養士が教える正しい食べ方

近年、高たんぱく食がブームとなり、筋肉を増やしたい人、体重を減らしたい人、あるいはサルコペニア(筋肉減少症)を予防したい人まで、多くの人が「たんぱく質を多く摂ること」を健康の基本と考えています。中には、減量のために主食をまったく摂らず、高たんぱくドリンクだけに頼る人もいます。しかし、栄養士は警告します。たんぱく質を過剰に摂取したり、摂取源が偏っていたりすると、健康効果が得られないどころか、かえって逆効果になるおそれがあります。

たんぱく質は、体の機能を維持し、組織を修復し、筋肉量を保つために欠かせない栄養素です。台湾の「可苡栄養コンサルティングセンター」の栄養士・張維浚氏は、「高たんぱくであること自体が問題なのではなく、老化リスクを高める主な原因は『加工肉の過剰摂取』と『高脂肪』にあります」と指摘しています。

ソーセージやハム、ベーコンなどの加工肉には、防腐剤や亜硝酸塩といった添加物が含まれており、これらは発がんリスクと関連しています。さらに、赤身肉に多く含まれる飽和脂肪酸を摂りすぎると、体内の酸化ストレスや慢性炎症を引き起こし、健康を損ない老化を早めてしまいます。

▶ 続きを読む
関連記事
苦い食べ物は苦手ですか? 実は消化や肝臓の働きを支える一方、控えたほうがよい人もいます。
黒ごまは心臓や骨、腸の健康を支える栄養が詰まった食材です。古くから長寿の滋養食として親しまれてきた黒ごまの力を紹介します。
糖尿病予防で気をつけたいのは、甘いものだけではありません。ご飯やパン、麺類などの主食も、体内で糖に変わります。毎日の食事バランスを見直すことが、血糖値対策の第一歩
疲れや動悸、ブレインフォグ……実は“隠れ鉄欠乏”かもしれません。なぜ一般的な鉄剤では改善しにくいのか。吸収を助ける食事や栄養の取り方をわかりやすく解説します。
朝の一杯の白湯が、体と心をやさしく整える習慣に。昔から続く知恵と現代の視点から、消化や体調へのうれしい変化と無理なく続けるコツを紹介します。