アルバニアの新しいAI生成大臣「ディエラ」は、2025年9月18日にティラナで行われたアルバニア新政府の信任投票に関する議会の会期中に発言した(Adnan Beci/AFP)

新たな権威の顔 アルバニアがAIに権力を委ねる

初めて、一つの国がアルゴリズムに政治的権力を与えた。

■評論

これは冗談ではない。アルバニアは、世界で初めて完全にAIによって生成された政府の大臣を任命した。その名は「ディエラ(Diella)」で、アルバニア語で「太陽」を意味する。

彼女は正式に人工知能担当国務大臣に任命され、同国で最も汚職の多い分野の一つである公共調達を監督する任務を担っている。ディエラは、一般市民と彼女の仮想の皮膚の下にあるアルゴリズムとの間をつなぐために設計されたデジタル・アバターである。

▶ 続きを読む
関連記事
三年もの間、民の課役をゆるし倹約を貫いた仁徳帝。民の竈の煙に安らぎを見いだしたその御心は、豊かさの本質を問い直す今の日本にも静かに響いている
中国で利益を得られるのは「一時的」。技術を奪われ、市場は最終的に中国企業のものになる。西側企業は今ようやく、この現実に気づき始めた
浜崎あゆみの上海公演が中共の意向で急遽中止。しかし彼女は観客なしで本番同様のライブを完遂し、世界から称賛を集めた。中共は虚偽説明で一時しのぎのごまかしを図るも、浜崎の冷静な対応が評価を高めた
中国共産党軍は日本を恫喝するも、その実態は装備・組織面で脆弱。日中が衝突すれば、中国側の実力不足が露わとなり、宣伝とは逆に軍の限界が明確にされる状況にある​
大学側は、中国共産党政権にとって不都合だと見なされる論文を教授陣が出版することを阻むべきではない。