国民党党首選の各立候補者。左から卓伯源、郝龍斌、鄭麗文、羅智強、蔡志弘、張亜中の各氏=10月12日、台北市(中央通訊社)

台湾国民党の党首選挙に台湾域外からの情報工作

最大野党・国民党の党首選挙が10月18日に投開票の日を迎える。選挙戦を前に台湾では、中国共産党政府をはじめとする海外勢力による情報工作の疑いが浮上している。中央通訊社が報道した。

党首選を目前に控えた10月15日、台湾国家安全局の蔡明彦局長は「選挙関連動画の拡散アカウントの半数以上が台湾域外から発信されている」と公表した。

確認された約1千本の動画の多くは、中国版TikTok「抖音」やYouTubeで拡散されていた。複数の候補者は「中国共産党系ネット軍」の介入を訴え、AIを用いた世論操作の可能性を指摘した。台湾当局はアカウントが中国大陸のものかどうか質問されると、「域内のものではない」とのみ答えている。

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