空母ジョージ・ワシントンの真上を飛行する戦術輸送機C-130 ハーキュリーズ(先頭)と打撃戦闘機F/A-18C ホーネットの編隊(Mass Communication Specialist 3rd Class Charles Oki/U.S. Navy via Getty Images)

空母ジョージ・ワシントンの「失われた6年」 米海軍を揺るがす造船の危機

アメリカ海軍は2023年5月25日、米ニミッツ級原子力航空母艦・ジョージ・ワシントン(CVN-73)が再配備されることを発表した。実に6年ぶりの展開であり、当初4年で想定された炉心交換・包括修理などのオーバーホール(RCOH)を2年延長した影響で再配備が遅れた。

配備に向けた海上での航行テストと10か月にわたる検査・認証を経た後、南アメリカ周辺で試験配備、その後米空母ロナルド・レーガンと交代する形で日本の横須賀へ前方展開した。

28億ドル(約4千億円)にのぼる包括修理を経て、空母ジョージ・ワシントンは前線に復帰した。修理そのものは無事終了したが、計画延長に伴う兵士の犠牲もあった。また、修理の延長は、造船をめぐって海軍が抱える問題を示唆している。

▶ 続きを読む
関連記事
就役からわずか1か月で台湾海峡を北上し、造船所へ戻る可能性が指摘される中国空母「福建」。電磁カタパルトの信頼性や電力供給に不安を抱えたまま「政治ショー」として急ぎ就役した実態が、中共海軍の年末の不名誉を浮き彫りにしている
ワクチンに反対しておらず、安全性を高めたり、成分や副作用をしっかり調べることを呼びかけマッカーシーさんは反ワクチン派と呼ばれ、攻撃を受けた。しかし米CDCの調査により彼女の主張が正しかったことがわかった。
昭恵夫人が公判で語った吉田松陰の言葉を軸に、安倍晋三元首相の「志」を読み解く。悲しみを超え、拉致問題解決への意志や「公」の精神を次世代へ繋ぐ。私的な感情から公の再生へと向かう時代のうねりを考察する
高市総理は臨時国会閉会後の会見で、松下幸之助の教え「素志貫徹」を引用し、困難を乗り越える決意を表明。物価高対策や補正予算、防衛強化、危機管理投資を推進し、国民生活を守る姿勢を示し、中国との対話も継続する方針を強調
中国共産党が日本に本当に求めている事とは、さらなる謝罪ではない。ほぼ1世紀後になって、日本の選挙で選ばれた指導者が、地面にひれ伏すほどの屈辱を受け、中国共産党の独裁的要求に従う姿を見せることだ