神韻舞踊家の劉子幸さん。(Mark Zou/大紀元)
顔半分を焼かれ、37歳で命を奪われた高蓉蓉さん

「迫害の記憶は消えない」 神韻アーティストが語る「拷問で亡くなったおばの記憶」

法輪功に対する迫害を訴える展示板には、一枚の衝撃的な写真が掲げられている。そこには顔の半分が黒く焼けただれた女性の姿。かつての清らかな容貌との落差はあまりに痛ましく、見る者の心を深く揺さぶる。その女性は、37歳の若さで非業の死を遂げた高蓉蓉(こう・ようよう)さんである。

 

法輪功迫害により37歳で命を奪われた高蓉蓉さんが受けた拷問を伝える法輪功真相拠点に掲げられた展示板。(大紀元)  

 

中国共産党が法輪功に対する残酷な迫害を続ける中、世界各地の法輪功学習者たちは、迫害を停止させるため、また沈黙を強いられている中国国内の仲間のため、街頭でのチラシ配布やパレードといった平和的な活動を通じて、中国共産党による迫害の実態を訴え、国際社会に救援を呼びかけ続けている。

この夏(7月20日)には、米ニューヨーク・マンハッタンでおよそ数千人の法輪功学習者による壮麗なパレードが開催され、数百人の神韻芸術団のアーティストやスタッフもパレードの隊列に加わった。

 

2025年7月20日、大ニューヨーク地域の数千人の法輪功学習者がマンハッタンのチャイナタウンで「法輪功への迫害を止めろ」と訴える大規模なパレードを展開した。神韻のアーティストやスタッフ数百人も編成された隊列に加わり、行進に参加した。(戴兵/大紀元)

 

その中には、高蓉蓉さんの甥であり、神韻アーティストとして活動する劉子幸(りゅう・しこう)さんの姿もあった。母の妹であるおばの悲劇を胸に刻みながら歩いた劉さんは、その後、本紙の取材に応じ、おばが受けた過酷な迫害の実態を語った。

高さんは遼寧省瀋陽市にある魯迅美術学院で財務を担当していたが、法輪功を修煉していたことを理由に職を追われた。陳情を試みたものの拘束され、2003年には中共当局が設けた強制労働施設「労働教養所」に送られる。そこで激しい暴行を受け、片耳の聴力を失った。翌年には看守らによって6時間以上にわたり電気警棒で顔を集中的に攻撃され、顔全体が腫れ上がり、水ぶくれと焦げ跡に覆われた。その惨状を記録した写真は海外に伝わり、法輪功への残酷な迫害を象徴するものとして世界に衝撃を与えた。

 

高蓉蓉さん。(明慧ネットより)

 

高さんは電撃拷問から数カ月後、病院から命がけで脱出した。しかし2005年3月、再び拘束されて消息を絶つ。家族が必死に探し回り、ようやく再会したときには、すでに骨と皮ばかりにやせ衰え、意識もなかった。そのわずか数日後、37歳の若さで帰らぬ人となった(2005年6月16日)。

中共当局は迫害の実態が外部に漏れることを恐れ、遺体の即時火葬を家族に強要した。拒否すれば「逮捕するぞ」と恫喝まで行ったという。高さんが亡くなった後、甥の劉子幸さん一家は逃亡を余儀なくされ、心に刻まれた傷は今も癒えることはない。

 

【映像】高蓉蓉 ― 法輪功への迫害を示す顔の傷(明慧ネットへ飛びます)

 

「迫害の記憶は消えない。だから舞台で真実を伝え続けたい」「私の願いは、真相を世界に伝えること」と劉さんは語気を強めた。

神韻芸術団には、彼と同じく本人や家族が迫害を受けた経験を持つアーティストが少なくない。今夏の反迫害パレードでも、神韻のメンバーたちは街頭に立ち、真相を訴えた。

法輪功への迫害は始まってから四半世紀を経た今もなお続いている。劉子幸さんの証言は、その厳然たる現実を突きつけている。私たちは問われている──沈黙を選ぶのか、それとも真実に耳を傾けるのか。

 

高蓉蓉さん。(明慧ネットより)

 

神韻は世界各地を巡り、毎年日本でも公演を行っている。劉さんがいつの日か日本の舞台に立つこともあるだろう。

 

2024年2月16日午後、神韻ニューヨーク芸術団が、福岡サンパレスホールでの第三回公演を行った。フィナーレで満場の会場は万雷の拍手に包まれた。(盧勇/大紀元)
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