植物を育てることで環境を美しくし、心を癒し、健康にも良い効果が期待できます。まさに一石二鳥ですが、少しの時間と手入れは必要です。もし植物が枯れかけている場合、サビた釘を使って生気を取り戻すことを考えてみてもよいかもしれません。この方法は一見すると奇妙に思えますが、成功する可能性があるので、ぜひ試してみてください。
「Balcony Garden Web」によると、釘の赤いサビは「酸化鉄」とも呼ばれ、鉄と酸素が空気中の湿気(水)と反応してできます。サビは植物に鉄分を供給でき、植物にとって有益です。
植物は少量の鉄を健康維持のために必要とします。鉄が不足すると、成長不良、発育障害、葉が白っぽくなったり黄色くなったり、葉が落ちるといった症状が現れます。
これは、重要な元素である鉄が植物の葉緑素生成に関与しており、植物が太陽光からエネルギーを得る助けとなるためです。鉄は酵素やタンパク質の形成にも重要な役割を果たし、さらに光合成や呼吸などの過程で電子の伝達にも関与しています。
土壌に石灰が多すぎたりアルカリ性であったりすると、植物は鉄不足になりやすいです。このような場合には、鉄肥やサビた釘を使って解決できます。

サビた釘で枯れかけた植物を救う方法
サビた釘には鉄分が含まれており、その鉄分は植物の生理・生化学的活動の主要成分です。また、細胞色素など重要な酵素の構成要素でもあり、葉緑素の合成にも役立ちます。
釘の酸化鉄による鉄分補給は、葉緑体の構造と機能の改善に貢献し、植物をより緑鮮やかで健康的かつ活力のある状態にします。
さらに、サビた釘は土壌の酸性度をやや高めるので、酸性を好む植物には特に効果的です。この方法でアジサイのような青色を出すことは難しいですが、小型鉢植えにはぴったりです。同様に、クチナシ、ツツジ、センタンカ、その他多くの植物も恩恵を受けられます。
サビた釘を使う方法は主に次の2つです。
- 何本かのサビた釘を水に4~5日浸します。水が茶色っぽくなり鉄サビを多く含むようになったら、その水で(通常どおり)植物に水やりしたり、葉にスプレーしたりします。
- サビた釘8~10本を植物の周りの土に挿します。水やりの際、釘のサビ成分が土中に働きます。
注意点として、サビた釘は室内外の小型鉢植えには最適ですが、樹木や低木にはあまり効果的ではありません。

使用上の注意点
サビた釘には鉄以外にも他の元素や不純物が含まれている場合があり、植物に害を及ぼすことがあります。したがって、この方法を試すときは以下に注意してください:
- 信頼できる釘を使用: できるだけ信頼できる出所のサビ釘を使いましょう。例えば、自宅の庭や汚染物質に触れる可能性が低い場所のもの。
- 塗装やコーティングがある釘は避ける: 塗装やコーティングがある釘は有害な化学物質を土壌に移す可能性があるため、そうしたものがないサビ釘を選んでください。
- 植物の健康状態を観察: 植物の状況を注意深く観察し、異常やストレス、変色、成長不良などが見られたら、速やかにサビ釘の使用を中止してください。
(翻訳編集 里見雨禾)
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