(Shutterstock、大紀元)

「風と火が強い秋」の五行食養生——水で木を助ける方法

季節は春夏秋冬で移り変わりますが、中医学では自然の流れを「五行」(木・火・土・金・水)にあてはめ、人も自然と同じリズムで生きていると考えます。そのため、体の調子を整えるには季節ごとに合った食事が大切だと言われています。

今年(乙巳年)は特に「風と火の力が強い秋」で、肝臓や心臓に負担がかかりやすく、肺や胃腸も弱りやすい年です。これまで「土を育てて金を助ける(胃腸を強めて肺を守る)」とか「肝を和らげて乾きを潤す(肝と肺・胃腸のバランスをとる)」という養生法がすすめられてきました。けれども、腎の力(水のエネルギー)が弱い人は、今の季節こそ「水が木を育てる」方法がぴったりです。腎の水を養うことで肝が落ち着き、火の勢いもおさまり、胃腸や肺も守られるのです。

ここでは、まず五行の考え方から見た今年の秋の特徴を説明し、そのあとに鹿児島の黒豚を使った「豚骨と昆布・れんこん・大根のスープ」をご紹介します。このスープはあっさりしていて体を冷やさず、栄養はあるけれど重くなく、五行の理にかなった健康食でありながら、日常的に食べられる優しい料理です。

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