2013年5月8日、中国北西部の新疆ウイグル自治区にある大型太陽光パネル (STR/AFP via Getty Images)

「グリーン化」の幻想 太陽光パネルが奪う土地と本物の農業

イタリアが生産性の高い農地への太陽光パネル設置を禁止する決定を下したことに、多くのメディアが称賛を送る一方で、「太陽光パネルは再生型農業を支援できるのではないか」との疑問もくすぶっている。実際、地上設置型パネルの下で羊を放牧するシステムも存在している。

だが、太陽光パネルは万能薬ではなく、現在の代替エネルギーの形態で何かを「解決」したとは到底言えない。

私はテキサス州中部に住んでおり、この地域の農村郡部は規制がほとんどない。率直に言えば、それがここへ移住した理由のひとつでもある。しかし、独立精神が根付いたこの地でも、静かな侵食が進行している。動物との共生もなく、多様な農業システムへの統合もされないまま、太陽光発電所が良質な農地に次々と建設され、食料生産が完全に追いやられている。これは前進ではなく、進歩を装った後退だ。

▶ 続きを読む
関連記事
中共当局による突然の公演中止にもかかわらず、浜崎あゆみは無観客の上海会場でフルステージを完遂。毅然とした姿勢が中国内外で称賛を集め、政治的圧力を上回る“完勝”を果たした
三年もの間、民の課役をゆるし倹約を貫いた仁徳帝。民の竈の煙に安らぎを見いだしたその御心は、豊かさの本質を問い直す今の日本にも静かに響いている
中国で利益を得られるのは「一時的」。技術を奪われ、市場は最終的に中国企業のものになる。西側企業は今ようやく、この現実に気づき始めた
浜崎あゆみの上海公演が中共の意向で急遽中止。しかし彼女は観客なしで本番同様のライブを完遂し、世界から称賛を集めた。中共は虚偽説明で一時しのぎのごまかしを図るも、浜崎の冷静な対応が評価を高めた
中国共産党軍は日本を恫喝するも、その実態は装備・組織面で脆弱。日中が衝突すれば、中国側の実力不足が露わとなり、宣伝とは逆に軍の限界が明確にされる状況にある​