中国不動産市場 販売 投資 利益の三重苦 政府の「回復論」に広がる疑念
中国の不動産市場が依然として厳しい状況にある。販売、投資、利益の各指標が軒並み落ち込み、政府系メディアが繰り返す「段階的な回復」という公式見解に対して、市場関係者や市民の間から再び疑問の声が上がっている。
中国最大級の民間不動産市場調査機関である中国指数研究院が7月31日に発表したデータによると、2025年1~7月、不動産開発業者上位100社による販売総額は2兆700億元(約42兆4350億円)となり、前年同期比で13.3%減少した。この減少幅は、今年上半期(1〜6月)の11.8%からさらに1.5ポイント拡大しており、低迷傾向が一段と強まっている。特に7月単月では18.2%の大幅減となった。
一方、調査会社イーハウス中国研究開発研究所の調査によると、A株上場の不動産企業65社のうち、60%を超える41社が2025年上半期の赤字を見込んでいる。
関連記事
住宅、雇用、消費という「三重の重圧」に押しつぶされ、多くの上海市民が苦境にあえいでいる
中国がASMLの元技術者を雇いEUV露光装置を模倣したが、核心となる独ツァイスの光学技術を再現できず、ハイエンドチップ製造は困難との見方がある。独自開発を誇示する中国と冷ややかな欧州メディアの対立を追う
中共当局が発表した統計によると、青年層の失業率が低下したとされている。しかし、市民の証言によると、実際の失業率は政府発表の水準をはるかに上回っているという
社会保障制度の拡充は、中国の消費を動かす鍵となるか? おそらくそうだが、それは容易な道ではない
中国の不動産市場は低迷が続き、70都市で住宅価格の下落が拡大している。中共当局や官製メディアは一線都市の動きを根拠に回復を強調するが、在庫過剰や投資・販売の減少が続き、専門家は価格下落はなお終わっていないと指摘している。