東京大学の赤門の前の学生たち(shutterstock)

博士後期課程学生の生活費支援 日本人限定へ 研究費は据え置きに

文部科学省の人材委員会は30日、今後の科学技術人材政策の方向性を了承した。この中で、大学院博士後期課程の学生を対象とする「次世代研究者挑戦的研究プログラム(SPRING)」のうち、年間最大240万円の生活費支給を日本人学生に限定する方針が打ち出された。研究費の支給については、引き続き外国人留学生にも行う。制度変更は2027年度にも実施される予定だ。毎日新聞などが報じた。

SPRINGは、博士後期課程に進学する優れた学生が経済的な負担なく研究に専念できるよう、生活費や研究費の給付型支援を行ってきた。近年、対象者のおよそ4割が外国人留学生であり、その多くを中国人が占めていた。国会質疑などでは、「税金による支援を日本人に限るべきではないか」「国民の理解が得られにくい」などの声が挙がり、議論が重ねられてきた。

今回の見直しの背景には、日本人の博士課程進学率の低下や、経済的不安による進学の敬遠が続いているという現状がある。日本政府は、将来を担う若手研究者の人材層強化を政策の柱と位置付け、日本人学生への重点的な支援が不可欠と判断した。

▶ 続きを読む
関連記事
今回の外為法改正では米国の対米外国投資委員会(CFIUS)を参考に、省庁横断の審査組織「日本版CFIUS」を創設。重要インフラや基幹技術の流出防止を図ることで、日本の経済安全保障を強化することを目的としている
外国人が日本で永住許可や在留資格の変更・更新を行う際に必要となる手数料の上限を大幅に引き上げる改正出入国管理・難民認定法が、5月29日の参院本会議で可決、成立した
参議院は27日「国家情報会議設置法案」を可決した。中共による対日スパイ活動が拡大する中、与野党は同機関の発足後、日本国民と国家利益の保護が実効的に図られることを期待している。
「国家情報会議設置法案」が正式に可決、首相直属の「国家情報局」の設立が決まった。台湾の認知戦専門家は「誰が情報活動を行っており、日本が非常に危険で深刻だと感じているか、それは中国共産党だ」と述べた
「地域の希望ある未来を築くために、どうか御一緒に――」。高市総理が全国市議会議長会で強く訴えたのは、国と地方の結束だった。中東危機に備えた3兆円強の補正予算や、現場の「目詰まり」解消に向けた協力要請など、また共に危機を乗り越え、日本を強く豊かにする「地域未来戦略」を訴えた