2025年6月下旬、上海市の裁判所で、陳情民の秦義栄氏が傍聴を妨げる公安と裁判所職員に抗議する様子(本紙取材協力者提供/大紀元合成)
「公開裁判なのに、なぜ入れない?」

中国の「公開裁判」は名ばかり

6月下旬、上海市内で、政府による不当な扱いを訴える市民(陳情民)による裁判が相次いで開かれた。しかし「公開裁判」とされながらも、傍聴を希望して集まった多くの市民は裁判所の門前で締め出され、現場には、大勢の公安が傍聴希望者を監視するという異様な光景が広がった。

憲法で保障されているはずの公開裁判の原則は、実際には形骸化し、集まった市民たちの間に強い不信と怒りが広がった。

特に注目を集めたのは、秦義栄(しん・ぎえい、女性)氏の健康被害に関する民事裁判である。2003年に、秦氏は自宅を不法に取り壊され、当時の裁判官・劉亮(りゅう・りょう)によって、不当判決を受けたが、控訴の末に逆転勝訴した。しかし、それ以降、劉亮から報復として暴行や嫌がらせを繰り返し受けてきたと訴えた。頭部を殴られて縫合、歯を折られ、流産、視力障害、夫の死に至るまでの深刻な被害を受けたが、劉亮は現在に至るまで一切の責任を問われなかった。

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