航空自衛隊 F15(提供:防衛省)

中国無人機、与那国島・台湾間を飛行 自衛隊が緊急発進で対応

防衛省統合幕僚監部は2025年6月26日、中国のものとみられる無人機2機が日本の南西諸島周辺空域を飛行したと発表した。発表によると、同日午前から午後にかけて、1機の推定中国無人機が東シナ海から飛来し、与那国島と台湾の間を通過して太平洋に達した後、太平洋上で反転し、再び与那国島と台湾の間を通過して東シナ海へ戻ったことが確認された。さらに、別の推定中国無人機1機も太平洋から飛来し、同じく与那国島と台湾の間を通過して東シナ海に至ったという。

これらの動きに対し、航空自衛隊南西航空方面隊の戦闘機が緊急発進(スクランブル)し、対応した。防衛省は、領空侵犯の恐れがある外国機が確認された場合、有人機・無人機を問わず戦闘機を緊急発進させて対応しているが、無人機の飛来が増加する中、対応の効率やコスト面で課題も指摘されている。

中国の無人機による南西諸島周辺の飛行は年々増加傾向にあり、2024年度には確認された中国無人機の数が2021年度比で7倍の30機に上ったとされる。無人機の活動範囲も拡大しており、与那国島と台湾の間を通過し太平洋と東シナ海を行き来するケースが増えている。これらの無人機は主に偵察能力を持つが、一部には攻撃機能も備わっているとみられる。

▶ 続きを読む
関連記事
小泉進次郎防衛相とヘグセス米国防長官は10月28日、フィリピン中部セブで会談し、複数の分野での協力強化で一致した
日米共同統合演習「キーン・ソード27」が過去最大規模で実施。南西諸島に対艦ミサイルや長射程火力を展開し、宇宙・サイバー領域を含む全領域での連携強化を図る
元海上自衛隊幹部の山本勝也氏は20日、日本は米国と同盟関係にあるものの、中国(中共)が日本の沿岸領土で展開する「グレーゾーン」戦術への対応は、日本が主導しなければならないと述べた。
中共軍の無人機2機が10月19日、沖縄本島と宮古島の間を通過した。同区間の無人機通過の公表は今年度初。16~18日には艦艇7隻も通航し、20日も有人機の飛行が相次いだ。小泉防衛相は無人機への対応の必要性を強調した
2026年度上半期の空自の緊急発進は442回で、前年同期比約67%増。中共機への対応が285回と最多を占める一方、ロシア機への対応は152回と約2.6倍に増えた。北部・西部でも対応が大幅に増加した