習近平が14日間失踪 中国政局に何が起きているのか
中国共産党の党首である習近平が14日間公の場から姿を消し、党メディアでも報道が途絶えている。側近の粛清や軍高層の異変も続発し、中国政局にかつてない緊張が走っている。
習近平は、6月3日時点で14日間にわたり公の場に姿を現していない。例年5月末に開催される中国共産党政治局会議に関する報道も見当たらず、6月2日および3日には、党の最重要メディアである「人民日報」や「新華社」のトップページに習近平に関する記事が掲載されなかった。この異常な沈黙が、習近平の権力喪失や権力基盤の不安定化を巡る観測を呼び起こしている。
中国共産党の主要メディアである「新華社」や「人民日報」によれば、習近平が最後に公の場に現れたのは5月20日、河南省洛陽市の視察時であった。それ以降、習本人が登場する報道は止まり、外国首脳との書簡や電話、過去の発言の引用ばかりが紙面を占めている。5月27日には少先隊全国大会への祝電、5月29日には軍事科研奨励条例の公布命令の署名が伝えられたが、いずれも本人の姿は確認できない。
関連記事
習近平がトップに就任して約14年、汚職対策などで792万2千人を処分した。当局は反腐敗運動の成果を強調する一方、依然として情勢は厳しいと説明。ネット上では制度そのものへの批判が相次ぐ
中国共産党高官の私的交流への規制が強まっていると、党指導部に近い消息筋が証言した。引退した最高指導部メンバー同士の通話にも届け出が必要だという。内部規制の存在や適用範囲は独自に確認できていない
中国共産党は29日、北京で4日間開いた第20期中央委員会第5回全体会議で、張昇民・中央軍事委員会副主席(68)を政治局員に選出した。来年後半の党大会を控え、軍中心に前例のない規模の粛清が続くなか、空席ポストを埋めた
習近平が中共五中全会後、自ら抜擢した高官を粛清する可能性が浮上。北京の消息筋が党内の権力闘争や次期人事を語った
習近平が自ら選んだ高官も次々失脚。反腐敗運動への異論が党内で浮上し、専門家は汚職を生む体制そのものに問題があると指摘