ローマ帝国の崩壊から二千年が経過したが、パンテオン(Pantheon)などの古代建築は現在も美しさを保っている。各種研究は、これらの建物に用いられたコンクリートにその秘密があると示している。(Shutterstock)

ローマコンクリートの驚異 2千年持続する自己修復の秘密

ローマ帝国の崩壊から二千年が経過したが、当時の多くの古代建築は今なお完全な形を残している。パンテオン(Pantheon)、スペインのセゴビア(Segovia)の水道橋、イギリスのローマ浴場(Roman Baths)など、壮麗なランドマークが現在も堂々とそびえ立っている。

これらの構造物の鍵は、古代ローマ人が使用した独自のコンクリートにある。完全な配合の詳細はいまだ不明だが、研究によって、この素材が極めて高い耐久性を備えており、雨水の侵入後にも自己修復する能力を持つことが判明した。

『ライブサイエンス』誌(Live Science)は、オレゴン大学准教授ケビン・ディカス(Kevin Dicus)氏の見解を紹介して、ディカス氏は「コンクリートこそがローマ帝国の基礎を築いた」と語る。重要な成分の一つは火山灰(Pozzolan)であり、古代ローマ人はナポリ近郊のポッツオーリ(Pozzuoli)からこの灰を採取し、帝国各地に運搬した。火山灰に含まれるシリカとアルミニウムは、石灰と水と反応し、常温でも硬化し水中でも固まる構造を形成する。

▶ 続きを読む
関連記事
ハンガリー外務省は、前政権が新型コロナ流行初期に行った約10億ドル規模の人工呼吸器調達をめぐり、詐欺や背任などの疑いで検察当局に告発した。約1万7千台の多くが使われず、調達価格や仲介業者をめぐる疑惑も浮上
中国が北極圏での存在感を拡大している。北方海航路の利用や軍民両用の研究施設を通じて地政学的影響力を高める北京に対し、民主主義諸国が「第二の南シナ海」化を防ぐため警戒と規制を強める動きを論評する
EUが150ユーロ以下の輸入品への免税措置を撤廃し、商品分類ごとに3ユーロの関税を導入。リトアニアでは中国からの小口貨物が98%減少し、TemuやSHEINなど越境ECの物流や消費行動にも変化
EUの対中貿易赤字が拡大する中、ドイツのクリングバイル財務相が中共の過剰生産や補助金を批判。ドイツとEUで対中貿易政策を見直す動きが強まっている
モロッコの国営メディアによると、モロッコ警察が最近、スペイン領セウタへの越境を試みた移民294人を拘束した。