2007年11月6日、元国防次官補(国際安全保障問題担当)および元国家情報会議議長のジョセフ・ナイ氏が、ワシントンD.C.の連邦議会議事堂で開かれた下院監視・政府改革委員会国家安全保障・外交小委員会の公聴会で証言する際、話を聞いている。(Photo by Alex Wong/Getty Images)

知日派ジョセフ・ナイ氏死去 「ソフトパワー」提唱の国際政治学者

米ハーバード大学は7日、国際政治学者で同大学特別功労名誉教授のジョセフ・ナイ氏が6日に死去したと発表した。88歳だった。ナイ氏は「ソフトパワー」という外交理論を提唱し、国際政治学の分野で広く知られていた。

ナイ氏は1937年1月19日、アメリカ・ニュージャージー州生まれ。ハーバード大学で長年教鞭を執り、1995年から2004年には同大学ケネディスクールの学長を務めた。また、アメリカ政府の国家情報会議議長や国防次官補(国際安全保障担当)などの要職も歴任した。

ナイ氏が1990年代に提唱した「ソフトパワー」は、軍事力や経済力といった「ハードパワー」だけでなく、文化や価値観、政策などによる他国への影響力の重要性を指摘する概念である。この理論は、アメリカを含む多くの国の外交政策や国際関係の分析に影響を与えてきた。

▶ 続きを読む
関連記事
米国で不法移民の逮捕者数が過去最多となった。8月は5万925人に上り、3か月連続で前月を上回った。トランプ政権は不法滞在者への取り締まりを強化し、国外退去を進めている
米保守系論客チャーリー・カーク氏(31)が銃撃され死亡した事件で、ユタ州の裁判所は1日、タイラー・ジェームズ・ロビンソン被告(23)を州法が定める殺人罪の中で最も重い「加重殺人罪」で公判に付すことを決めた。有罪となれば、死刑を言い渡される可能性がある。
幼少期の難病を食事で克服した創業者が、独自の分散型配送網で米国の有機食品流通を変革する「アズール・スタンダード」の軌跡。土壌再生と食の安全に懸けた一家の不屈の挑戦を描く
米カリフォルニア州の古書店が、AI関連とみられる大口注文を拒否した。書籍を裁断・スキャン後に廃棄する手法に反対し、累計5千ドル超の売り上げを手放しても、本を読者の手へ届ける信念を貫く
米郵政公社が郵便投票の新規則を施行。11月の中間選挙に適用される。本人確認の強化に、民主党系24州などが「州の権限を侵害する」と反発し提訴。トランプ政権の選挙改革をめぐる対立が激化している。