日本学術会議「独立した法人」法案 衆院内閣委で参考人質疑 賛否両論が交錯
日本学術会議を国から独立した法人とするための法案について、5月7日、衆議院内閣委員会で参考人質疑が行われた。法案は、現在「国の特別の機関」とされている日本学術会議を廃止し、独立した法人格を持つ新たな組織として設立することを目的としている。
参考人として出席した筑波大学の永田恭介学長は、法案の理念について「世界最高のナショナル・アカデミーを目指すという理念に大いに賛同する」と述べ、組織の自主性や自律性を高めるために必要な法案であると強調した。永田氏は、現行法にある「独立して職務を行う」という文言が法案で踏襲されていないことについても、「法人化によって国から独立した法人格を持つことが明確になり、むしろ独立性は高まる」との見解を示した。
一方で、法案には強い懸念も示された。日本学術会議の前会長・梶田隆章氏は、「法案は国が運営を厳しく監視する仕組みを持っており、過剰な監視が独立性や自律性に対する懸念を生む」と指摘し、再考を求めた。また、日本弁護士連合会や日本教育学会などの団体も、法案には政府による外部からの介入や監督の仕組みが盛り込まれていることから、学術会議の独立性や自律性が損なわれるおそれがあると反対の声明を発表している。
関連記事
政府は4日、「永住許可に関する審査ガイドライン」の改定案を公表した。世帯収入、日本語能力、日本の制度に対する理解度を、永住資格の重要な審査基準として初めて明確に位置づける内容となっている。
政府は8月4日、熊本地震の被災地を支援するため、今年度予算の予備費から総額242億円を支出することを閣議決定した。地震発生から1週間が経過し、必要な物資の供給や道路の応急復旧、仮設住宅の提供などを財政面から支える
自民党は食料品の消費税を2027年から2年間1%へ引き下げる方針を了承。「実質ゼロ」を掲げるが、財源の不透明さや外食産業への影響、価格転嫁の行方など課題は多い
高市早苗首相は8月3日、令和8年熊本地震の被災地を訪れ、被害状況を視察した。政府は災害復旧や被災者支援のため、200億円を超える予備費の使用を4日に閣議決定する方針だ
高額な医療費の自己負担を抑える「高額療養費制度」が、2026年8月から見直される。月ごとの自己負担限度額を変更する一方、長期にわたって治療を受ける患者や低所得者層へのセーフティネットを強化するため、新たに年間の自己負担上限を設ける。