中国経済データ消失の真相 「中共はすでに行き詰まっている」と専門家
中国経済に関する重要な統計データが次々と非公開となっており、投資家や研究者の間で懸念が広がった。土地譲渡、失業率、外国投資といった指標の突然の公表停止の背景には、中国共産党による統制強化と経済状況の悪化があった。中国問題の専門家ゴードン・チャン氏は、「中共はすでに行き詰まった」と警鐘を鳴らし、今後の中国経済の行方に注目が集まる。
「ウォール・ストリート・ジャーナル」の分析によれば、中国共産党(中共)当局は、研究者や投資家が活用してきた数百項目に及ぶ経済関連データの発表を、全面的に停止して、5月4日、同紙は、中国における土地譲渡、外国投資、失業率に関するデータが最近公開されなくなったと報じた。火葬統計や一部のビジネス信頼指数の発表も中止され、公式の醤油生産量に関する報告も消えた。
中共の関係部門は、データ発表停止や非公開の理由を明示せず、一方で、これらの統計が消えた時期は、中国経済が過重債務、不動産市場の不安定、雇用の低迷、消費活動の停滞といった深刻な課題に直面していた時期と一致しており、中共が、宣伝統制を強化した結果だと考えられた。
関連記事
中国共産党の習近平がこのところ、元総書記の江沢民を異例ともいえる形で称賛している。専門家は、その背景には、共産党大会の次回開催を前にした習近平の権力維持に向けた思惑があると分析している。
中国の元首相・朱鎔基への献花は管理され、ネット投稿も制限か。当局は、追悼が政府への不満に広がることを恐れている
中共の治安・司法部門で過去の事件をさかのぼる大規模調査が進んでいる。権力と金銭をめぐる癒着や軽い量刑を再調査し、海外移住者には国内の家族を通じて帰国を求める動きも出ている
江沢民の生誕100年大会が北京で開催。温家宝や王岐山らが出席する一方、胡錦濤は姿を見せず。かつての党指導部の出欠が、習近平体制下の「政治の風向き」を映すとして注目されている
中国の元首相・朱鎔基の告別式が18日、北京で開かれる。注目は胡錦濤ら長老の出席だ。中共指導部の「異変」を読み解く上でも重要な場となる。