中国企業株 米国市場での取引禁止がもたらす影響
米中貿易摩擦の激化を背景に、中国企業の株式がアメリカ市場で取引禁止となる問題が現実味を帯びてきた。とりわけトランプ大統領の再登場や、スコット・ベッセント財務長官の発言を受けて、ウォール街が次なる米中対立の主戦場となる可能性が高まっている。
トランプ大統領は一期目の任期中、中国企業の株式を米国証券取引所から上場廃止(デリスティング)する措置を検討した。最終的には一部中国企業への投資を禁じる大統領令にとどまったが、再び強硬策に踏み切る可能性は十分に存在する。ベッセント財務長官も「すべての中国企業株をアメリカ市場から排除する可能性がある」と発言し、市場の警戒感を一層強めている。
中国企業の株式が米国市場で取引停止となった場合、まず上場廃止が現実となる。これは株式が証券取引所の取扱対象から除外され、投資家がその市場での売買を行えなくなることを意味する。2020年に制定された「外国企業説明責任法(HFCAA)」は、アメリカの監督当局による3年連続の監査が不可能な外国企業に対し、米国証券取引委員会(SEC)が上場廃止の判断を下す権限を与えている。中国共産党政府は監査資料の国外持ち出しに厳しい制限を課しており、それにより一部中国企業はすでに自主的に米市場から撤退する判断を下している。
関連記事
米エネルギー情報局(EIA)は、米国の原油生産量が2026年に過去最高の日量1380万バレルに達すると予測。世界的な需要減退や米イラン情勢の緊迫化が続く中、新規プロジェクト稼働が米国の増産を牽引する
米商務省はインド、インドネシア、ラオスからの太陽光発電部材に対し高率な反ダンピング・相殺関税を最終決定した。中国企業の迂回輸出を阻止し国内製造業を保護する狙いだが、過剰在庫を巡る貿易摩擦は激化している
中国の輸出急増と貿易黒字拡大を受け、米欧など世界的な反発が強まっている。関税逃れのためのサプライチェーン迂回や見せかけの脱中国化が進む中、過剰生産を世界に押し出す中国の経済モデルへの圧力が本格化している
黒海での軍事衝突激化や観測史上最大級とされるエルニーニョの影響により、小麦価格が急騰している。肥料供給の逼迫や長期的な干ばつ懸念も重なり、世界的な食料インフレや農業生産への打撃に警戒感が高まる
幼少期の難病を食事で克服した創業者が、独自の分散型配送網で米国の有機食品流通を変革する「アズール・スタンダード」の軌跡。土壌再生と食の安全に懸けた一家の不屈の挑戦を描く