紫禁城(Getty Images)

習近平の権力に挑戦? 中共軍部で進行する内部闘争

 習近平政権下で進む中国共産党(中共)軍部の粛清と内部反発が注目を集める。側近の失脚や権力闘争が激化し、体制そのものに亀裂が生じる可能性がある。この状況は中国国内だけでなく、国際社会にも重大な影響を及ぼす。

アメリカの著名な中国問題専門家ゴードン・チャン氏は3月19日、アメリカの『ザ・ヒル』に寄稿した記事で、中国共産党の軍内部で衝撃的な権力闘争が繰り広げられていると指摘する。チャン氏は、この闘争が続けば、世界で最も危険な事態の一つになる可能性があると警告する。

チャン氏の分析によれば、習近平はここ数年、「反腐敗」の旗の下、軍に対して10年以上にわたる大規模な粛清を実施し、軍権を自身の手中に収めようとしてきた。しかし、今や軍内部で反撃の兆しが見え始めている。

▶ 続きを読む
関連記事
米中首脳会談は中国優勢との見方を覆し、米国の圧倒的勝利と分析。OpenAIの暴走騒動や米中AI開発競争の激化、米「AI軍」創設宣言が力関係を一変させ、中国を交渉の場へ追い込んだ舞台裏に迫る
国家は永遠ではなくとも、先人から受け継いだ伝統文化や祈りを次代へ手渡す責務は残る。東西の古典や思想を手がかりに、国家崇拝や排外主義に陥らない健全な祖国愛のあり方と、私たちが果たすべき務めを静かに問い直す論考
米中首脳の公式晩餐会には米国の著名経営者が出席した一方、公表名簿に中国企業の経営者は見当たらなかった。筆者は米中対立や党の統制、経営者を取り巻くリスクから、その背景を読み解く
米中首脳会談後、双方が公表した文書には関税やAIを巡る説明に違いが残った。米側だけが記した事項もあり、台湾問題については双方とも言及していない
トランプ大統領が習近平を空港で出迎えた異例の対応。厚遇の一方、米軍基地では軍用機も並んだ。交渉の場づくりから国力の誇示、過去の歓迎への返礼まで、その狙いを五つの側面から読み解く