「ゾンビ企業」とも呼ばれている赤字体質の中国鉄鋼業 (Kevin Frayer/Getty Images)

中国の粗鋼生産量が2月に急増

中国鋼鉄工業協会(CISA)のデータによると、2025年2月の中国の粗鋼生産量が急増した。特に、2月下旬には加盟企業の1日当たりの粗鋼生産量が前年同期比で17.8%増加し、225万9千トンに達したという。この生産量は昨年6月以来の高水準で、2月中旬から約11万トン増加するなど増産が加速してきた。

2月全体として、中国主要鉄鋼メーカーの粗鋼生産が、過去1年8カ月ぶりの高水準に達し、この増加は、3月上旬に行われた全国人民代表大会で決まった経済対策への期待が、背景にあるとされている。

加えて、中国国家統計局によると、2025年1~2月の粗鋼生産量が前年同期比1.6%増の1億6796万トンとなった。この期間の1日平均生産量は約280万トンで、生産が高い水準を維持していると言う。

▶ 続きを読む
関連記事
中共は、海外信託への資産移転、運用益、清算益を課税対象とする新ルールを発表。税率は20%で、過去の未納分も90日以内の申告を求める。香港の保険商品にも課税が広がると指摘
中国の自動車市場で、合弁・外資系ブランドのシェアが2026年6月に24.5%まで低下した。中国系ブランドは上半期に71.8%を占め、日米独メーカーは販売が大幅に減少。EV転換の遅れや海外サプライヤー依存が背景にある
フォーチュン中国500強で国有企業の支配力が一段と拡大。不動産大手は順位急落・脱落が相次ぎ、中国経済の構造転換とAI偏重戦略の実態が浮かぶ
中国の土地収入が前年同期比3割超減と急減。印紙税は倍増するも穴埋めには程遠く、地方財政は深刻な資金不足に直面。中央集中も進み、インフラ停滞や統計不信が拡大している
2026年上半期、中国のGDPは4.7%増えた一方、小売売上高は1.3%増にとどまった。都市部の消費低迷、住宅ローンの純減、預金の資産運用への流出、約1億人に及ぶ債務問題から、中国経済の実態を読み解く