金塊(Oleksiy Mark/Shutterstock)

北京のおばさんも中国中央銀行も金に殺到 なぜ金が人気?

中国本土の経済は需要不足や消費の低迷が影響し、継続的に下降している。しかし最近、中国では金の買い占めが活発化し、金価格も急騰している。中国人民銀行の発表によれば、2月20日の金現物価格は1グラム687人民元で、ドル換算では国際市場の金価格をわずかに上回る。ここ数年、金価格は連続して上昇しているが、金は本当にインフレに対抗できるのか? 将来的に、世界は金本位制の金融システムに戻る可能性があるのか?

テレビプロデューサーの李軍氏は新唐人の「菁英論壇」番組で、中国の旧正月後に、北京、上海、杭州、西安などの大都市で、金の買い占めが発生したと述べている。北京の貴金属販売店の前には朝4時から人々が並び、特に北京のおばさんたちが多く、開店と同時に押し寄せて購入した様子が映像に収められている。現在、主要な貴金属販売企業や大手銀行では品切れ状態だ。

李軍氏によれば、中国の旧正月以降、金価格は急激に上昇し、連続して過去最高を更新している。2月12日には国内金価格が一時1グラム692元の高値を記録した。2024年には金価格が40年ぶりの高値を記録し、上昇率は27.87%に達した。2025年の旧正月後の1ヶ月余りで、12.7%上昇している。中国人民銀行は昨年11月から金の購入を再開し、この買い占めの熱を引き起こしている。

▶ 続きを読む
関連記事
中共当局による突然の公演中止にもかかわらず、浜崎あゆみは無観客の上海会場でフルステージを完遂。毅然とした姿勢が中国内外で称賛を集め、政治的圧力を上回る“完勝”を果たした
三年もの間、民の課役をゆるし倹約を貫いた仁徳帝。民の竈の煙に安らぎを見いだしたその御心は、豊かさの本質を問い直す今の日本にも静かに響いている
浜崎あゆみの上海公演が中共の意向で急遽中止。しかし彼女は観客なしで本番同様のライブを完遂し、世界から称賛を集めた。中共は虚偽説明で一時しのぎのごまかしを図るも、浜崎の冷静な対応が評価を高めた
中国共産党軍は日本を恫喝するも、その実態は装備・組織面で脆弱。日中が衝突すれば、中国側の実力不足が露わとなり、宣伝とは逆に軍の限界が明確にされる状況にある​
中共軍は軍事的示威を強める一方で、実戦能力や装備面での課題が多数露呈。日本の防衛態勢と比較し、その脆弱性が浮き彫りになっている