中共がインドや東南アジアへの技術移転を規制―AppleやBYDに影響か
トランプ次期大統領の就任を前に、中国共産党(中共)政府がインドや東南アジアのハイテク製造業への支援を阻止するため、従業員や専用設備の国外持ち出しを制限しているとの情報が浮上している。この措置は、Appleのサプライヤーであるフォックスコンや中国大手自動車メーカーBYDにも影響を及ぼしている。
ブルームバーグの1月17日の報道によれば、匿名の情報筋が、中共当局が口頭で規制機関や地方政府に対し、アジア諸国への技術移転や設備輸出を制限するよう指示していると述べている。この措置の目的は、中国国内の生産体制を強化し、リストラを防ぐとともに、アメリカによる新たな貿易制限を受けた場合の外国投資家の撤退を阻止することにあるという。
情報筋によると、Appleの主要な組立パートナーであるフォックスコンは、中国の従業員をインド工場に派遣しておらず、中国からインドの工場への追加の専用設備輸送も行われていない。ただし、これがインド工場の生産に直接的な影響を与えているわけではない。
関連記事
中国個人消費の低迷や企業収益の圧迫が明白。2026年1〜5月、中国の国内消費税収入は前年同期比で減少し、企業所得税の伸びもわずか0.2%にとどまった
外資企業の中国撤退が前年比3割増。規制や不確実性を背景に投資意欲が低下し、生産拠点の海外移転も進む。当局は対策を強化するが、政策と実態の乖離が指摘されている
サムスン電子が中国で家電製品の宣伝に使っていた公式WeChatアカウントが凍結状態となった。外国家電ブランドが近年、中国市場で相次いで後退している
中国経済が不振にあえぐ中、習近平は米国とのハイテク競争に突き進んでいる。英独メディアは、その姿をソ連末期の宇宙競争になぞらえ、経済をさらに圧迫する危うい賭けだと指摘
中共は外資誘致に向けた新措置を打ち出したが、対中直接投資の減少は続いている。4月に公表した「産業チェーン・サプライチェーン安全規定」が外資企業の警戒感を強め、撤退を加速させているという