2022年3月2日、イタリア北部のアビアノ空軍基地に着陸する米軍のF16ジェット戦闘機(Giuseppe Cacace/AFP/Getty Images)

F-16戦闘機はまだ戦場で通用する

F-16戦闘機は、第二次世界大戦後に最も成功した戦闘機であり、F-16戦闘機が初飛行を迎えてから40年以上経った今でも、世界で最も能力の高い多用途戦闘機の1つだ。 そして、F-16はF-35よりも1日あたりの飛行回数が多く、飛行コストははるかに低く、狙撃命中率は高い。F-16がF-35よりも高い狙撃命中率を誇る話は、どの時代においても数多く存在する。

近代化による革新や改良により、F-16は米国をはじめとする24か国にとって、非常に重要な多用途戦闘機であり続けている。実際、2800機以上のF-16が現在も運用されており、毎年多くのF-16が新たに発注されている。

しかし、多用途戦闘機として成功したことで、この戦闘機が当初、銃器や赤外線誘導/熱探知ミサイルを使った空中戦においてF-15より優れた戦闘機として設計されたことを多くの人が忘れてしまっているのではないだろうか。しかし米空軍は、将来の対空戦闘は長距離レーダー誘導ミサイルを使った有視界外(BVR)交戦が主流になり、F-15の大型で強力なレーダーが決定的な威力を発揮すると強く信じていた。

▶ 続きを読む
関連記事
米国とオーストラリアが共同開発する極超音速巡航ミサイルHACMが初の試験投下を実施。スクラムジェットの仕組みや開発遅延、コスト、中共のA2/AD戦略への対抗手段としての役割を解説する
一人の人間は、どこまで豊かになってよいのか。マスク氏の巨万の富をめぐる議論は、資産の額だけでは答えられない。肝要なのは、その富がどのように生み出されたかという視点だ
ラテンアメリカで進む右傾化。ブラジルをはじめ各国で右派が勢いを増し、左派政権への逆風が広がっている。中南米の政治地図を塗り替えつつある潮流の背景とは
中国による米国債売却は「ドル離れ」を意味しない。真の狙いはドル資産の多様化や対米交渉における揺さぶりの誇示に過ぎず、海外経由の保有や国際的なドル支配の実態を見れば、人民元の台頭論は虚構であると暴く
便利さに流されがちな現代で、私たちはお金を通して何を生かし続けたいのか。人里離れた牧場でレストランを営む著者が、中央集権的な仕組みに対抗し、個人の消費選択が地域や未来を形づくる意義を問いかける論評