【分析】韓国の政争の政治的影響 日米間の安全保障にも影響か
韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は、3日夜に突然戒厳令の発令を発表したが、6時間後に国会で「戒厳令解除要求決議」が可決したため撤回した。その翌日、韓国の野党は尹錫悦大統領が戒厳令を発令したことを理由に弾劾手続きの開始を決定した。
尹錫悦大統領は3日の夜、テレビ放送を通じて政党活動の禁止や報道機関の活動を制限する「戒厳令」を発令した。野党が国会の多数派として弾劾や予算案阻止を繰り返し、国政を混乱させていることを理由に緊急戒厳を宣言したのだ。尹大統領は「議会内の共産勢力」や「反国家勢力」、さらに北朝鮮からの脅威に対抗するための必要な措置だと説明している。
戒厳令発令からわずか2時間半後、反対派の議員は190票を投じて「戒厳令解除要求決議」を可決し、尹錫悦大統領が発令した戒厳令を解除した。最終的に死傷者を伴うことなく、部隊は撤収し、尹大統領は翌4日午前4時30分に戒厳令の撤回を正式に発表した。
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