2023年3月11日、中共軍事委員会の委員が全国人民代表大会で宣誓を行い、その右側には苗華がいた。2024年11月28日、中共国防部は苗華が停職となり、取調べを受けることを発表した。(Greg Baker/POOL/AFP via Getty Images)

習近平の側近苗華逮捕 中国政治に大変局の兆し

11月28日、中国国防部の報道官は、中央軍事委員会政治工作部主任で習近平の重要な側近である苗華(びょうか)の逮捕を発表し、これが中国政治における大変局の始まりであるかもしれないと示唆した。この動きは習近平の権力基盤に対する大きな打撃とされ、中国の将来の政治動向に、深刻な影響を及ぼす可能性があると見られている。

苗華は習近平の軍の重要な側近であり、習が軍の権力を掌握するための重要な人物の一人である。苗華は中共(中国共産党)軍の中で第5位の地位を占めており、中共軍の政治工作部は、全軍の政治活動を統括し、軍内の動きを監視している。

苗華に対する取調べは、習近平にとっても大きな打撃となるだろう。

▶ 続きを読む
関連記事
1992年米大統領選でブッシュを敗北させた「不況」の虚構を検証し、実態以上に選挙を動かす経済認識の危うさを指摘。現政権下の好景気や課題を踏まえ、来る中間選挙で共和党が勝つための戦略を論じる
米経済指標の好調さとは裏腹に広がる「不況認識」。主要メディアやニュースアグリゲーターの報道バイアスが人々の心理と世論をいかに誘導しているかを検証する論評
米CDCの報告システム「V-safe」に埋もれていた、無数のワクチン被害者の生々しい手記。公衆衛生を信じながら孤立と破壊に追いやられた人々の悲痛な声と、その過酷な現実に直面した筆者の苦悩を綴った論説
台北市長選で、民進党の沈伯洋氏への支持が若者や無党派層に広がっている。「洋流」と呼ばれる動きを、市政への不満、政策と対話を重視する姿勢、中国共産党による選挙介入疑惑から読み解く
米中首脳会談は中国優勢との見方を覆し、米国の圧倒的勝利と分析。OpenAIの暴走騒動や米中AI開発競争の激化、米「AI軍」創設宣言が力関係を一変させ、中国を交渉の場へ追い込んだ舞台裏に迫る