2024年11月4日、ペンシルベニア州レディングでの選挙集会の後、米国シークレットサービスのエージェントに囲まれながらサンタンデール・アリーナを去るトランプ氏(Photo by Chip Somodevilla/Getty Images)

トランプの勝利が世界に与える影響は?

ドナルド・トランプ次期大統領の勝利は、ヨーロッパ、中国、ロシア、イランなどにおけるアメリカの外交政策にとって何を意味するのだろうか? それはかなり大きな意味を持つだろう。特に、アメリカの同盟国やパートナーに対する無償の支援が減少し、対立を避けるためにアメリカの敵対国との取引を模索することになるだろう。

トランプ氏はビジネスマンであり、何かを与えるとき、アメリカにとっての見返りを求める。彼の批判者はこれを「取引的だ」と呼ぶが、多くの場合、これはアメリカにとって良いことであり、壊滅的な戦争の可能性を減らし、長期的には民主主義にとっても有益である。また、アメリカの連邦債務が膨らんでいるため、以前ほど気前よくする余裕はない。

トランプ氏は中国に60%の関税をかけ、1兆ドル(約152兆9100億円)の貿易協定を結ばせ、貿易収支の均衡を図ることを支持している。彼は前政権でこれをほぼ達成したが、今回はさらにタフな交渉相手になるだろう。彼は、我々が中国から輸入するのと同じくらい中国がアメリカから輸入することを望んでいる。

▶ 続きを読む
関連記事
米議会で提出された、チベットでのジェノサイド認定を求める超党派法案と、トランプ氏によるジミー・ライ救出への意欲を報じる。中国の弾圧に対し、米国が人権と経済の両面からどう対峙すべきかを問う解説記事
解説 定期的に、大衆は新たな微生物の脅威に直面する。そのパターンは常に一定だ。悲劇的な死や集団感染が発生すると […]
ヴィクター・デイヴィス・ハンソン氏がイラン情勢の終焉を鋭く分析。米国の軍事的優位と経済封鎖に対し、窮地のイランが取る生存戦略とは。中間選挙を控えたトランプ政権の思惑と、激化する膠着状態の結末を予測する
中国が進める「軍民融合」の実態を解説。商船をミサイル艦へ転換する「中大79」や、戦車を輸送する大型フェリー、さらに「海上民兵」という民間を装う準軍事組織の脅威など、偽装される海上戦略の深層に迫る
世界保健機関(WHO)のパンデミック対策の目玉として鳴り物入りで進められてきた「パンデミック協定」の最終合意が、またも合意不達のまま延期となった。この事は何を意味するのか