2023年10月11日、アメリカ海軍の試験操縦士がF-35Bを操縦し、イギリス海軍の航空母艦「プリンス・オブ・ウェールズ」に着艦した。 (U.S. Navy photo by Dane Wiedmann)

英国 インド太平洋地域における軍事・経済的存在感を強化  中共の影響力に対抗

イギリスのスターマー首相は、中国共産党(中共)の増大する影響力に対抗するため、インド太平洋地域におけるイギリスの軍事的および経済的存在感を強化する計画を発表した。太平洋の島国との連携を深め、地域の安定と安全保障を図るスターマー首相の戦略について詳しく解説する。

スターマー首相の最近の発言によれば、イギリスは中共の地政学的影響力に対抗するため、インド太平洋地域における軍事および経済の存在感を積極的に高めていく方針である。この地域でのイギリスの活動は、太平洋の島国との連携を強化し、自然災害への対応や、密猟など、違法・無報告・無規制に行われる IUU漁業(非法捕漁)の問題に共同で取り組むことにも注力している。

10月26日に南太平洋のサモアで開催された英連邦政府首脳会議において、過去の奴隷制の「償い」について議論を進めることで合意し、閉幕した。スターマー首相はイギリス海軍のインド太平洋地域での行動計画の強化を発表。これには太平洋の島国との共同巡回の増加が含まれており、特に中国船隊の不法漁業活動に対抗するための措置が講じられている。スターマー首相は、「我々は地球の反対側での友人やパートナーが直面する挑戦を無視できない」と強調している。

▶ 続きを読む
関連記事
対中貿易赤字と中国の過剰生産への警戒を背景に、EUが対抗措置を強めている。独仏も「貿易バズーカ」の導入を共同で要求。協力重視から経済安全保障重視へと転じるEUの対中政策と、経済対立が激化するリスクを読み解く
EUは中国製ハイブリッド車などのEU向け輸出抑制で中国側と合意。対象車の輸出台数を半分以上減らせるとするが、具体策は未公表。対中貿易赤字は1日約1773億円に上り、貿易不均衡の是正が課題となっている
ロシア・イルクーツクの抗ペスト研究所で28歳の女性職員が原因不明の重い肺炎で死亡。WHOはロシアに追加情報を求め、「2人目の職員も原因不明の肺炎を発症した」との報道についても説明を求めている
欧州議会は、中共に対する強硬姿勢を求める決議を圧倒的多数で採択。台湾海峡での海軍艦艇の継続展開や共同演習を求め、中国製EVや過剰生産、中露関係にも警戒を示した
ロシア政府がワルダイ国際討論クラブで示した発言は、実際の戦況とは異なる。ロシア大統領府が構築しようとする筋書きは、戦場のデータ、ロシア側自身の行動、公の場での威嚇発言によって反証されつつある