財務省(shutterstock)

野村証券の国債取引不正に 財務省が資格停止措置

財務省は11日、証券最大手「野村証券」が日本国債の先物取引で価格を不正に操作したとして、同社に対し国債の入札に有利な条件で参加できる資格を1か月間停止することを決めた。この措置は市場の透明性と公平性を守るための厳格な対応の一環であり、2021年3月に発生した事件に対する具体的な処分である。

2021年3月9日、野村証券のトレーダー(債券や株式などの証券の売買を仲介する職種)は大阪取引所で行われた長期国債先物取引において、不正な手法「見せ玉」を用いて市場価格を操作した。この手法は、売買の意思がないにもかかわらず大量の売り注文または買い注文を出し、市場参加者に誤った信号を送るものである。このトレーダーは特に売りポジションを作り、価格が下がると見込んで安く買い戻し、約148万円の不正利益を得た。

この不正行為は、2024年9月25日に証券取引等監視委員会が金融庁に課徴金納付命令の発出を勧告する形で表面化した。監視委員会はこの取引を詳細に調査し、トレーダーが見せ玉を実施した瞬間の取引記録を分析することで不正が行われたことを突き止めた。

▶ 続きを読む
関連記事
日本の7月の貿易収支は6345億円の赤字となり、3か月連続で赤字を記録した。輸出入はともに過去最高となったが、円安や原油などの輸入増が収支を圧迫
2026年7月の訪日客は344万2100人で、7月として過去最多を更新した。中国客が前年同月比56.1%減となる一方、台湾は初の70万人超、韓国・香港も大幅に増え、市場構造の変化が鮮明になった
太平洋クロマグロの新たな資源管理方式で国際合意。中西部海域では30キロ以上の大型魚の漁獲枠を25%拡大し、小型魚は6%削減する。2027~28年の適用を目指し、本マグロの供給・価格や養殖業界への影響が注目される
政府統計によると、日本経済は2023年度から2025年度にかけ、実質ベースで緩やかな成長を続ける一方、物価上昇を背景に名目GDPが大きく拡大した。しかし2026年4~6月期は個人消費や設備投資が振るわず、内需のマイナス寄与を外需が補う構図となった
カナダ産原油を積んだENEOSのタンカーが2026年8月12日、鹿児島市の喜入基地に到着。高市首相はXに、「大変喜ばしく、日本のエネルギー安全保障の確保の観点からも、意義深いこと」と投稿した