中共サイバー攻撃がアメリカ大統領選をターゲットに
サイバーセキュリティ会社CyberCXの報告書によると、5~8千の偽アカウントで構成されたAI運営のネットワークが、ソーシャルメディアプラットフォームX上で中国共産党(中共)による偽の宣伝活動を行っている。アメリカ大統領選挙の時期が近づくにつれ、その活動はより活発になっている。
研究者たちはこの偽情報ネットワークを「The Green Cicada Network」と名づけ、主にアメリカの政治的な亀裂に焦点を当て、迫り来る大統領選挙への介入の可能性を指摘している。
このネットワークはオーストラリア、イギリス、西ヨーロッパ、インド、日本など、民主主義国家での政治的な熱い話題にも関わっており、これらの国々で内部分裂を深め、影響を与えている。
CyberCXの戦略責任者アラステア・マックギボン氏によると、これまでに明らかになった中で、最大規模の偽アカウント集団だという。中共が関与する情報戦としては、活動の重要部分に生成型AIを使用した初めての事例である可能性が高い。
サイバーセキュリティ企業CyberCXの広報担当者は、偽造したアカウントで西洋の民主主義的な議論に潜り込み、どの立場も支持せずに双方の間に距離を生じさせている。これは、分断と極端な意見の増長を狙っていると指摘する。
研究者たちは、この偽アカウントで構成した「The Green Cicada Network」が、北京清華大学と、その傘下の人工知能企業「智譜AI」で共に運営していることを明らかにした。
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