GM、リストラと生産能力削減を検討か 中国業績悪化受け
中国市場での競争が激化する中、外資系自動車メーカーはさまざまな課題に直面している。今年上半期、アメリカのゼネラルモーターズ(GM)は中国で2億1千万ドル(約308億4千万円)の損失を計上し、注目を集めた。最近、GMは中国事業の見直しを進めており、リストラや生産能力の削減などを検討していると言われている。
ブルームバーグの報道によれば、GMは中国市場に関連する部門、特に研究開発部門でリストラを行っているという。今後数週間で、GMとその合弁パートナーである上汽集団は、販売戦略の一環として、中国での生産能力削減について協議する予定である。
この見直しは、GMの戦略における大きな転換を意味している。中国は世界最大の自動車市場であり、GMをはじめとする多くの外国ブランドは、中国の多くの競争相手と熾烈な戦いを繰り広げている。現在、中国市場では大規模な生産過剰が問題となっている。
関連記事
中国の鉄鋼業は不動産不況やインフラ投資減速により縮小傾向。2025年までに鉄鋼輸出が5割減少すると指摘している
中共が誇示してきた「一帯一路」は行き詰まりを見せており、世界の少なくとも14か国で労働者への賃金未払いが発生していると指摘されている。
キヤノンは、中国・広東省中山市にあるプリンター工場を事実上閉鎖した。日中関係が急速に冷え込む中、同工場の生産停止は中国からの生産移転と戦略的撤退の象徴として受け止められている
中国経済の悪化が続く中、多くの若者が失業や低賃金に苦しみ、親の援助に頼って生活している
かつては国際資本の非常に人気のある投資先であった中国市場は、現在では高リスクの環境とみなされている。