2024年8月5日、ダッカ大学の近くにあるシャーバグ地区で、反政府デモ隊が元首相シェイク・ハシナの宮殿に向かって進んでいる様子が見られ、その近くでは軍が警戒態勢を敷いていた。バングラデシュの抗議活動は7月に学生が、政府の公務員採用の配分制度に反対して、開始したデモがきっかけで激化した。8月5日には、抗議活動が最高潮に達し、首相が辞職して、国外脱出を余儀なくされる事態に至り、軍は暫定政府の設立を宣言した。(Munir Uz Zaman/AFP via Getty Images)
次は我が身

バングラデシュの政変が中国に与える影響 ハシナ首相の辞任と中共の恐怖

バングラデシュで連日続いた抗議活動が世界の注目を集める。ハシナ首相が辞任を発表し国外逃亡するという事態が発生し、これは中国共産党が最も恐れていたシナリオの一つである。中国のネットユーザーは羨望の声を上げる一方で、中国共産党は自国における同様の事態への恐怖を隠せないでいる。この記事では、バングラデシュの政変が、中国にどのような影響を与えるのかを掘り下げよう。

バングラデシュでの連日の抗議活動が影響し、ハシナ首相が辞任を表明し国外へと逃亡する事態に至った。バングラデシュ国民は、これによって勝利を手に入れたことになる。

興奮した群衆は、ハシナの宮殿に押し寄せ、様々な物品を奪い去った。この光景は、姜文(チアン・ウェン)監督の名作映画『さらば復讐の狼たちよ(原題:譲子弾飛)』の終盤を思い起こさせる。

▶ 続きを読む
関連記事
スペースXがロシア軍の無許可スターリンク端末を遮断し、前線通信やドローン運用に影響が広がった。代替の衛星網「ラススヴェート」は軌道投入が難航し、ロシアの通信能力に課題が浮上している
かつて世界が推進した「ネットゼロ」政策は、欧州の電力不足やエネルギー危機を機に見直しを迫られている。本記事では専門家の指摘やテック企業の方針転換を交え、極端な気候変動対策と現実の乖離を浮き彫りにする
世界の注目を集める米国の債務問題。しかし真の火種は、隠れた巨額債務と成長力欠如を抱える「ユーロ圏」にあるかもしれない。中央銀行の買い支えも限界を迎えるなか、次の国家信用危機の震源地となるリスクに迫る
原爆投下から81年。米国の決断は「悪魔の所業」だったのか、本土決戦を回避し無数の命を救う苦渋の選択だったのか。当時の軍事的・地政学的背景を再検証し、現代の独裁政権による核の脅威と兵器の本質に迫る
中国国営メディアが生誕100年で称賛する江沢民元党首。しかしその裏には、天安門事件での台頭、法輪功迫害や「厳打」運動、形骸化したWTO公約など、隠蔽された弾圧と強権統治の冷酷な歴史的事実が存在する