食べて減量! マイナスカロリー食品の魅力

人は生きるために食べなければなりませんが、食べ物にはカロリーが含まれており、食べ過ぎると余分なカロリーが脂肪として蓄積され、肥満になる可能性があります。では、「マイナスカロリー食品」、つまり食べることで痩せる食品はあるのでしょうか? 専門家の意見を伺いましょう。

イギリスのウェブサイト「グロスターシャーライブ」(Gloucestershire Live)の報道によると、「マイナスカロリー食品」を食事に取り入れることは、効果的なダイエット法であるといいます。

「マイナスカロリー食品」とは、消化に消費するカロリーが摂取したカロリーを上回る食品のことです。

栄養士のグナ・ビランデ(Guna Bilande)さんは、「正確に言うと、カロリーがマイナスになる食品は存在しませんが、水分や食物繊維が豊富でカロリーの低い食品をマイナスカロリー食品と呼んでいます。このような食品は消化するために多くのエネルギーを消費するため、結果としてカロリー赤字(calorie deficit)となり、ダイエットに繋がります」と説明しました。

次は、ビランデさんが推奨する5つの「マイナスカロリー食品」です。

 

セロリ

セロリは「マイナスカロリー食品」の代表的な食材です。カロリーが非常に低く、100グラムあたりわずか12カロリーで、ほとんどが水と食物繊維で構成されています。ビランデさんは「セロリはおやつとしても、サラダのトッピングとしても最適です。カッテージチーズ(脱脂の新鮮なチーズの一種)やフムス(ひよこ豆が主原料)など低脂肪タンパク質と組み合わせれば、満腹感があり栄養豊富なおやつになります」と紹介しました。

 

ブロッコリー

ブロッコリー(Shutterstock)

 

ブロッコリーはビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富な栄養価の高い野菜です。消化に必要なカロリーは摂取するカロリーを上回ります。100グラムのブロッコリーは約37カロリーです。ビランデさんは、蒸しても炒めても良いと述べ、ローストチキンや魚などの低脂肪タンパク質と組み合わせると、ダイエットを促進し、バランスの取れた食事になります。

 

キュウリ

キュウリは水分補給に最適で、満腹感がありながらカロリーは少ないです。ビランデさんは「キュウリは1本あたり約16カロリーで、水分補給やサラダに加えたり、スムージーにしたり、塩とレモン汁を振りかけて爽やかなおやつとしても美味しく食べることができます」と述べています。

 

ベリー

ミックスベリー(Shutterstock)

 

ベリーには、イチゴ、ブルーベリー、ラズベリーなどがありますが、カロリーが非常に低い一方で、繊維と抗酸化物質が豊富です。100グラムのイチゴには約31カロリーです。ビランデさんは、ベリーは体が糖質を求める食欲を満たしながら、低カロリー摂取を維持できると述べています。「そのまま食べたり、ヨーグルトに加えたり、スムージーに混ぜたりして、美味しくて健康的に楽しむことができます」

 

グレープフルーツ

グレープフルーツはカロリーが低いだけでなく、ビタミンCと抗酸化物質も豊富です。半分のグレープフルーツは52カロリーです。ビランデさんは「食前にグレープフルーツを食べれば、食欲を抑え、全体的にカロリー摂取を減らすのに役立ちます。朝食に取り入れたり、日中のおやつとしても最適です」と述べています。
 

ビランデさんが推奨する
「マイナスカロリー食品」の取り入れ方

タンパク質とバランスよく取る 

「マイナスカロリー食品」をローストチキン、豆腐、魚などの低脂肪タンパク質と組み合わせれば、満腹感があり栄養豊富な食事ができ、ダイエットにも繋がります。

 

水分を保つ

「マイナスカロリー食品」の多くは水分が豊富で、水分補給、健康や代謝を維持できます。水をたくさん飲むことは消化を促進します。

 

食事はスープやサラダから始める

食事の時に、メインの肉などを食べる前に野菜スープやキュウリ、セロリのサラダを食べると、食欲を抑え、過食を防ぐ効果があります。

 

おやつを選ぶ

高カロリーのおやつの代わりに、セロリスティック、キュウリスライス、ベリー類を食べれば、余分なカロリー摂取を抑えながら満腹感を得られます。

 

創意工夫

「マイナスカロリー食品」を食事に取り入れるレシピを考案しましょう。キュウリとベリーのスムージーやグレープフルーツとチキンのサラダなど、アレンジメニューを試してみましょう。創意工夫を楽しみながら、バランスの取れた食事ができます。

ビランデさんは「バランスの取れた食事、運動、そしてマイナスカロリー食品を最大限に活用して、今年の夏のダイエットに挑み、成功を収めましょう」と励ましました。

 

(翻訳編集 正道 勇)

陳俊村