通販の商品をパッキングする中国EC企業の従業員。資料写真 (Photo by AFP) / China OUT

Temuなど激安ECの裏に手厚い中国共産党の補助…「デフレ輸出だ」=経済学者

急速な中国発の電子商取引(EC)の海外展開により、廉価な商品が大量に先進国の市場に流入し、不当競争をもたらしている。その背景には、輸出業者への税制的優遇や金銭的支援といった中国共産党当局の手厚い支援だ。経済学者はこのような行為について「悪性競争」につながると指摘する。

2022年以来、中国の通販サイトは国境を越え、世界各国で事業を展開した。いっぽう、欧米諸国では関税回避やダンピング、環境問題、知的財産権への侵害、労働搾取への加担など、あらゆる問題を引き起こしている。

中国共産党の機関紙「新華社」の2023年11月末の報道によると、過去5年間で越境電子商取引の対外貿易に占める割合は1%未満から約5%に上昇した。2023年1月から9月にかけて、越境電子商取引の輸出入規模は1.7兆元(37兆7857億円)に達し、前年比14.4%増加した。

▶ 続きを読む
関連記事
中国の8月CPIは前年同月比0.8%、PPIは3.8%上昇した。背景には原油や非鉄金属の価格上昇があり、内需は依然低迷。不動産不況に加え、郎咸平氏が指摘した「賃金総額はGDPの8%」という所得分配の問題もみる
中共人民銀行が8月に20トン超の金を購入し、22か月連続で金準備を拡大した。香港では金保管能力を2千トン超へ拡大する計画も進む。背景に脱ドルや経済制裁への備えがあるとの分析が出ている
中共は9月1日、32年間続いた外国人への配当所得の免税措置を廃止した。外資系企業から受け取る配当には20%の個人所得税が課される。経過措置はなく、発表当日に施行
中国の自動車各社で2026年上半期の減益・赤字が相次いだ。BYDは純利益が前年同期比20.5%減。値下げ競争と需要鈍化で収益が悪化し、主要5社の損失は計約2810億円に上った
中国の航空大手6社が上半期に計123億4000万元の純損失を計上した。燃料価格の高騰に加え、旅客需要や航空券価格も低迷。夏の繁忙期には2022年以来初の旅客数減少が予測されている