選挙活動に参加するバイデン氏とトランプ氏(Jeff Kowalsky/AFP via Getty Images)

【プレミアム】分裂票:2024年大統領選の鍵となる要因

2024年のアメリカ大統領選挙において、分裂票現象が選挙結果を左右する重要な要因となる可能性がある。分裂票とは、有権者が大統領候補と上院議員候補を異なる党から選ぶことであるが、近年はアメリカ政治ではあまり見られなくなっている。しかし、最新の世論調査によれば、この現象が2024年の選挙で再び浮上し、ジョー・バイデン大統領の再選に大きな影響を与えるかもしれない。

ニューヨーク・タイムズとシエナ大学の調査によると、バイデン氏は6つの主要なスイング州のうちミシガン州、アリゾナ州、ネバダ州、ジョージア州、ペンシルベニア州の5つの州でトランプ氏に遅れをとっている。唯一バイデンが優勢なのはウィスコンシン州である。しかし、上院選挙では状況が異なっている。民主党の上院候補者は複数の競争州でバイデン氏を上回る成績を収めており、有権者が大統領選と上院選で異なる選択をしていることを示している。

たとえば、ネバダ州ではトランプ氏が12ポイントリードしている一方で、民主党上院議員のジャッキー・ローゼン(Jacky Rosen)氏は共和党の対立候補サム・ブラウン(Sam Brown)氏に対し40%対38%でリードしている。アリゾナ州では、トランプ氏が49%対42%でリードしている一方で、民主党下院議員のルーベン・ガレゴ(Ruben Gallego)氏は上院選で共和党の対立候補カリー・レイク(Kari Lake)氏に4ポイントリードしている。CBSニュースの最新調査によると、ガレゴ氏のリード幅は13ポイントにも達している。

▶ 続きを読む
関連記事
トランプ大統領は現体制が崩壊した場合にイラン国民が亡命王族を指導者として受け入れるかどうかについて、不透明との認識を示している
イランが一時領空を閉鎖し、米空母が中東へ急行。国内では反政府デモ隊への処刑計画が報じられる中、アラクチ外相はこれを否定。人権団体は当局による大規模な弾圧を告発している
アメリカ中央情報局(CIA)は、中国共産党の情報提供者を想定し、接触時の安全対策を解説した中国語動画を公開。中国向け動画の公開は、今回で3本目
イラン国内で拡大する抗議デモに対し、トランプ政権が検討する軍事行動を巡り米議会で議論が紛糾している。強硬姿勢を示す共和党に対し、民主党は外交解決を主張。緊迫する中東情勢と米国内の対立を記者が報告する
イランのアラグチ外相は、抗議デモ参加者への死刑計画を否定し、誤報だと主張した。一方、トランプ大統領は処刑中止の報告を受けたとするが、人権団体や亡命王太子は数千人規模の犠牲者が出ていると訴えている