2022年12月22日、北京における疫病の流行期間中の中国の火葬場。(STF/AFP)
隠蔽する理由は、パンデミックによる死亡者数を隠すため

塩の消費データが示す、中国の人口急減(下)

2022年に漏洩した中国警察のデータが示唆する、中国の実際の人口が14億ではなく、約10億人である可能性がある。本記事では、新型コロナウイルスの流行が、中国の人口に与えた影響と、塩消費の統計から見え隠れする事実について、三回に分けて解説する。

2011年3月、中国塩業総公司の責任者茆慶国氏は、日本の原発事故後、北京市民が食塩を大量購入した事例を紹介し、通常の北京市の食塩日販売量は約200トン、月間消費量は約6千トンと語った。

2016年、中国塩業集団(北京市、中塩集団)の蘆劍氏は、北京商報のインタビューで、北京市の小包装食塩の月平均消費量は約5千トン、年間消費量は約6万トンと予測した。

▶ 続きを読む
関連記事
中国河南省で転落事故後に死亡した14歳少年の臓器提供を巡り、母親が「手はまだ温かかった」と疑念を示した。死亡判定や手続きの透明性にネット上で関心が高まり、事例は国内で波紋を広げている。
冬に入って以降、中国の多くの地域で呼吸器系疾患が流行のピークを迎えつつあり、少なくとも17の省でインフルエンザが流行している。北京では他地域に先駆けて流行がピークに達し、インフルエンザの陽性率は45%近くに上っている
湖南省の湘雅二病院で新生児が2度の開胸手術後に死亡した。遺族は医療ミスを疑い、病院側は死亡原因も監視映像も示していないという。ECMOや呼吸器の取り外しも同意なしとされ、危篤時も父親は面会できなかった
11月27日、昆明市洛羊鎮の鉄道駅構内で、試験列車が施工作業員と衝突する事故が発生した。公式発表によれば、この事故で11人が死亡し、2人が負傷した
日本人学校を標的とした暴力的なメッセージは、最近の攻撃と国家主義的な言説の高まりを受けて、日本政府が国民に警戒を呼びかけている