大谷翔平選手の元通訳の水原一平容疑者 (Photo by Ronald Martinez/Getty Images)

水原一平容疑者、司法取引に応じ罪認めることに合意 26億円超の不正送金で

米司法省は8日、米大リーグ・ドジャース大谷翔平選手の元通訳の水原一平容疑者が銀行詐欺などの罪を認め、有罪答弁の司法取引が成立したと発表した。

発表によると、水原容疑者は大谷選手の銀行口座から約1700万ドル(約26億4千万円)を盗んだ銀行詐欺の罪と、虚偽の納税申告書を作成し、410万ドル(約6億円)の所得を申告していなかった罪を認めた。

司法取引の合意書によると、水原容疑者はスポーツ賭博で作った借金を返すために2021年11月から2024年3月にかけて、大谷選手の銀行口座に不正にログインし、24回にわたりブックメーカー(賭け業者)とその仲間に送金した。

さらに、水原容疑者が歯の治療を装い大谷選手から6万ドル(約930万円)を騙し取ったことも明らかになった。合意書によれば、歯の治療が必要になった水原容疑者の治療費を大谷選手がビジネス用の銀行口座から支払うことで合意している。しかし、水原容疑者はその6万ドルを自身の銀行口座に移し、治療費は大谷選手のオオタニのデビットカードで支払っていた。

また、転売して個人的な利益を得るために、今年1月から3月にかけて、大谷選手の口座を使ってeBayなどから約32万5千ドル分(約5千万円)相当の野球カードを購入していたという。

連邦検察官は「被害額は甚大だ。彼は信頼された立場を利用して大谷さんを騙した。正義の鉄槌を下すことに全力を尽くす」とコメントした。

水原容疑者は当初9日に出廷し罪状認否に臨む予定だったが、14日に延期されている。

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