2024年4月6日、アメリカ合衆国のジャネット・イエレン財務長官は、中国共産党の副首相である何立峰との会談に先立って座っている (Photo by Ken Ishii - Pool/Getty Images)

米財務長官が中共の不当廉売に警告 新たな貿易戦争の可能性も

米イエレン財務長官の最近の訪中は、新たな貿易戦争の予兆であるとする見方がある。イエレン氏は中国当局に対し、ダンピングなどに関して警告を発している。イエレン氏の訪中とそれに続く国際的な動きは、世界経済における両大国の対立がどのような形を取り得るか、そしてそれが国際政治にどのような影響を与えるかを理解するための重要な指標となる。

テレビプロデューサー、李軍氏は新唐人テレビの番組『菁英論壇』で、イエレン氏の訪中の目的は過剰生産とダンピング(不当廉売)に焦点を当てていると述べた。中国当局がWTOに加盟してから、ダンピングが日用品から鋼鉄、太陽光発電製品に至るまで、世界市場に大きな影響を与えている。具体的には、中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)が製造するネットワーク機器も、他社製品に比べて30〜40%も安く設定されている。このような戦略は、つい最近始まったわけではない。

なぜ、この問題が取り上げられているのであろうか?中国共産党が今もなお、国内の過剰生産の問題を解決するために海外に不当廉売しており、アメリカが歯止めをかけたいためだ。中共(中国共産党)による不当廉売の問題が世界の産業チェーンに与える影響は甚大だ。

▶ 続きを読む
関連記事
不動産バブル崩壊、消費低迷、投資減速。中国経済は次の成長エンジンを見いだせるのか。専門家は、AI「DeepSeek」のような技術革新だけでは構造的な課題は解決できないと分析。さらに「最大の足かせは共産党体制そのもの」と指摘する
中国市場の低迷と地元EV勢の台頭により、VW・BMW・ベンツの販売が3割超減。内燃機関依存や若年層ニーズの変化が影響し、各社は戦略転換と製品削減を迫られている
中国の自動車ディーラーは経営圧力が強まっている。7割超の店舗が上半期の販売目標を達成できず、販売員の収入減や管理職給与ゼロの動きも伝えられている
中共が採算を度外視してまで輸出を支え続ける理由は、単なる利益ではない。雇用、外貨、過剰生産、そして世界市場での主導権という、政権維持にも関わる構造がある
中共当局は、深刻な信用リスクが生じたとして武漢衆邦銀行を1年間、公的管理下に置く。民営銀行への管理措置は初めてで、地域的な金融危機への波及も懸念されている