中国でiPhone販売減 「ファーウェイを積極的に支援」=専門家
中国は以前からiPhoneにとって最も重要な海外市場の一つだったが、今年に入ってiPhoneの中国での出荷量が2か月連続で減少している。
一方で、中国本土ブランドのファーウェイの販売は増加傾向にある。専門家の分析では、これは中国共産党 (中共) 政府が市場に介入し、ファーウェイを積極的に支援していることが背景にある。
1月、中国におけるiPhone出荷台数は約550万台で、前年同期に比べて39%減少した。2月も出荷は減少する一方で、約240万台で前年同期比33%減となった。その一方で、iPhoneの最大のライバルであるファーウェイは販売台数を大きく伸ばし、iPhoneを抜いて中国市場でのシェア第1位のスマートフォンブランドに躍り出た。
関連記事
中国の鉄鋼業は不動産不況やインフラ投資減速により縮小傾向。2025年までに鉄鋼輸出が5割減少すると指摘している
中共が誇示してきた「一帯一路」は行き詰まりを見せており、世界の少なくとも14か国で労働者への賃金未払いが発生していると指摘されている。
キヤノンは、中国・広東省中山市にあるプリンター工場を事実上閉鎖した。日中関係が急速に冷え込む中、同工場の生産停止は中国からの生産移転と戦略的撤退の象徴として受け止められている
中国経済の悪化が続く中、多くの若者が失業や低賃金に苦しみ、親の援助に頼って生活している
かつては国際資本の非常に人気のある投資先であった中国市場は、現在では高リスクの環境とみなされている。