(大紀元)

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田宝成夫婦は陳情をしたという理由で上海市政府から数年にわたって受けた迫害の体験を、3万字に及ぶ告発資料にして綴ってくれた。老夫婦がこの数年間に受けた、人間性の欠如した痛ましい迫害事実に、私はやり切れない気持ちになった。

「陳情に行くだけで冤罪を着せられるなんて思いもよりませんでした。私は政府と警察の厳重な人権侵害行為に抗議するため、二日間も断食しました。

2003年4月27日、私は手錠を掛けられて上海市刑務所病院に護送され、9日間にわたって鉄のベッドに縛り付けられたまま頭と四肢を“大”の字にされて、食事は受刑者から野蛮に食べさせられました。拷問ともいえるこの“車裂き”式の縛り方で、心身ともに堪らなく苦しい上、体を全く動かすことができなかった。

5月12日になって、私は閘北区拘置所に連れ戻され、尋問が始まりました。『態度が悪ければ、少なくとも強制労働教養3年、長ければ10年間の長期懲役だぞ・・・・・・』彼らは私を二度と北京へ陳情に行かせないように、恐喝と誘惑という卑劣な手段を利用して私に有罪を認めさせようとしました。また、その目的を達成する為に妻の張翠平と兄弟達をしばしば恐喝しました。でっち上げの“民衆を扇動し、国家機関を攻撃する”という罪名を着せる手段は、卑劣極まりないものでした。

2003年12月2日は本来、私の不当懲役の刑期満了日でした。夜6時過ぎ、閘北区拘置所の、定年退職後に再雇用された刑務所警察・朱氏が、私を4号棟の逮捕室から連れ出して、3号棟の強制労働室に護送しました。そしてその場で“1年3カ月の強制労働教養”を私に口頭で言い渡しました。

これは如何なるご時世だと憤りを覚えながら、即座に強制労働教養の根拠を求めましたが『ない』とだけ伝えられました。それから8カ月間、私はずっと閘北区拘置所に拘禁されました。私は何度も拘置所側に強制労働教養に関する正式書面を提示するよう要請しましたが、『あなたに関係する公文書はここにはないが、上からここに拘禁するようにと命じられているので、それ以外は私達に関係ない』と無情にも告げられました。

閘北支局の関係者・蒋亦城と劉訓城など5人は、私に下記のような条件で交渉に来ました。『あなた達夫婦には2つの選択肢だけがある。1つ目は無条件に降参すること。そうすればあなたをすぐに外へ出してあげよう。2つ目はこのまま正義を貫く。その場合、待っているのは刑務所だ。どっちを選択するかは任せるが・・・・・・』

 

11月28日、閘北区投書陳情オフィス主任・叶明が拘置所に来て、『××××××(堪え難い汚い言葉)、いい加減にしろ! 自分で自分の首を絞めているだけじゃないか。無条件に降参するしかないのだ。さもなければ死ぬまで刑務所に入れてやる!』といきなり怒鳴りつけてきました。

2004年6月22日、たまらなく蒸し暑かったので私は扇子の代わりに紙を手にして涼を取っていました。劉刑務官は意地悪く、『強制労働教養に不服なのか』と言いながら、私に暴行を加え始めました。

殴りながら『不服だろう! 告発したいか。告発してみろ! 私が殴っているのはお前だけじゃない。たくさんの人が私の拳を食らったことがあるのだ。午後になったら刑務所駐在の検察員を呼んで来るから訴えてみろ! よく聞け! これからは厳しい処罰を覚悟しろ!』と悪魔のようでした。

翌日、私は副警察長・孫国慶に、昨日殴られた事を訴え、所長に会わせてくれるように頼んでみました。ところが孫国慶は私を彼のオフィスに連れ込み、口を開いて話す前にいきなり殴る蹴るの暴行を加えてきました。『ここがどこだと思っているのだ。お前に話す権利があるというのか? 殴られたからどうだというのか?』と凶悪な言葉を吐きました。

ちょうどその時、孫国慶は地面に殴り倒された私を踏みつけていました。私は痛くてたまらなく『警察が暴力を振るうのだ!』と叫ぶと、孫国慶は隣のトイレにあったモップを取ってきて、『もう一度叫んでみろ! 叫んでみろ!』と言いながら、私の口の中にモップを必死に押し込んできました。

二本の前歯がすぐに折れてしまい、頭部、胸部、腕、太ももなどは傷だらけになりました。私の悲鳴を聞いた姚所長が駆けつけて来たので、私は傷跡を見せながら傷の鑑定を要求しました。しかし彼は私を相手にせず、『あなたの思う通りにいくわけがない』と私の要求を無視して冷たい口調で言いました」

「高弁護士よ、私は自分の子供と同じくらいの年の彼らに地面を転げ回る程暴行されたのです!」 

(続く)

 

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