米国では中国共産党による強制的な臓器摘出「臓器狩り」を阻止する動きが州レベルで広がっている(Photo credit should read PIERRE-PHILIPPE MARCOU/AFP via Getty Images)

米ユタ州上院委員会、「臓器狩り」対処法を可決

米国では中国共産党による強制的な臓器摘出「臓器狩り」を阻止する動きが州レベルで広がっている。ユタ州上院委員会は21日、臓器狩りに対処する臓器移植修正法案を可決した。

法案(SB262)はマイケル・マッケル上院議員が提出した。中国共産党による臓器狩りに州民が加担することを阻止するため、中国で行われた臓器移植手術について、保険会社が手術や移植後の治療費を支払うことを禁じる。

マッケル氏は「(中国共産党が)強制、拉致、欺瞞、権力の濫用によって生きている個人から、臓器を摘出することを禁止するものだ」と法案の意義を強調した。

中国での臓器移植の待機時間は最短4時間、平均2週間とドナー制度が整う米国に比べてはるかに早い。こうした待機時間を理由に海外から多くの移植希望者が中国に渡っているが、人権弁護士デービット・マタス氏らが発表した調査報告書によると、臓器の供給源は投獄されている中国伝統気功の法輪功学習者やウイグル人だ。

2019年に英国で開かれた独立法廷「中国民衆法廷」も、中国では長年にわたり移植手術を目的とした「強制的な臓器摘出が相当な規模で行われている」との結論を下した。

米テキサス州では昨年、中国共産党による臓器狩りに対処する法案が成立し、法的手段を用いて臓器狩りを阻止する米国初の州となった。アリゾナ州でも今月、同様の法案が提出された。

腹部は太い黒い糸で縫合

21日の委員会公聴では中国共産党によって法輪功学習者の父を殺害された韓愈さんが証言し、「父の死を無駄にしたくない。ユタ州の住民がこの恐ろしい犯罪に巻き込まれるのを防ぐために、SB262が(法制化されることを)願っています」と発言した。

韓愈さんの父は、中国共産党によって不当に拘束され、臓器狩りの犠牲になった可能性が高い。韓愈さんによれば、遺体は痩せ細り、喉から腹部にかけて太い黒い糸で縫合され、腹部に氷が敷き詰められていたという。

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エポック・タイムズ上級編集者で、番組『米国の思想リーダーズ』の司会であるヤン・エキレック氏が執筆した『受注に応じた殺人:中国の臓器収奪産業と米国最大の敵の実像』が米紙ニューヨーク・タイムズのハードカバー・ノンフィクション部門ベストセラーにランクインした