昨年9月、メリーランド州で開催された空軍と宇宙軍協会(AFA)のシンポジウムで、ケンドール長官は、中国に対して特定の変更を行う必要があると述べた(Photo by South Korean Defense Ministry via Getty Images)

対中共戦を念頭に米空軍が大規模な軍制改革

2月12日から14日にかけて、米国コロラド州オーロラで開催された空軍および宇宙軍の戦争研究会議で、米空軍のフランク・ケンドール長官は「Reoptimizing for Great Power Competition(大国競争のための再最適化)」と名付けられた改編計画を発表した。これは数十年ぶりの大規模な調整であり、米空軍の組織構造、装備開発、および作戦方法に関する大幅な変更が含まれている。

空軍と宇宙軍は、新しい主要司令部の創設、他の司令部の名称変更、空軍部隊の配備方法の変更など、20項目以上の部隊構造の調整を発表した。ケンドール長官は会議で、これらの調整は短期および中期の努力の組み合わせであり、将来に向けて最小限の追加コストで準備することを目的としていると述べた。

いくつかの取り組みは実施するのに1年以上かかる可能性がある。長官は、「中国は、我々が西太平洋に展開する際に米国を威嚇し、打ち負かすことを目的とした軍隊を構築している。我々はそんなに長く待つわけにはいかず、今すぐ変更を加え、大国競争の戦略的挑戦に対応するために我々の力を再最適化する必要がある」と述べた。

▶ 続きを読む
関連記事
宇宙、AI、市場制度が絡み合う米中覇権レースの最前線を、SpaceXの史上最大IPOと日本の通信・インフラ安保の死角から読み解く。今後5年の地政学リスクと、日本が生き残るための要諦を提示する特別レポート
娘が父親の叱責をAIに相談し通報に至った事件を機に、現代の家庭教育の崩壊と道徳的危機の深層に迫る。学校が道徳教育を放棄し法律が親のしつけを奪う中、AIに善悪の判断を委ねる社会への強い警鐘を鳴らす
イーロン・マスク氏が率いるスペースXは、5億5555万5555株を1株あたり135ドルで公開し、750億ドルを調達する新規株式公開(IPO)を実施する。買うべきか、買わざるべきか
中国共産党による生体臓器収奪の告発は、なぜ信じられないのか。人は想像を超える悪に直面すると、事実よりもそれを否定する心理を選ぶ。善良さが認識を曇らせる構造を描く
米国は人間の判断を軸にAIと協働する一方、中国は技術窃取と自律化を進め機械依存を強化。倫理観と統治思想の差が戦争の形を左右す。