中国で呼吸器疾患増加、WHOが報告要請 中国当局はデータ提供
[23日 ロイター] – 世界保健機関(WHO)が中国に対し、呼吸器疾患の増加と小児肺炎の報告について詳細な報告を求めたことについて、WHOの中国事務所は23日、「定期的」な確認との見解を示した。有力な研究者らは一段の情報が必要として、新たなパンデミック(世界的大流行)の発生に対する懸念からパニックに陥らないよう呼びかけている。
中国の国家衛生健康委員会は今月13日に開いた記者会見で、呼吸器系疾患の増加について報告。新型コロナウイルス感染拡大抑制に向けた規制の解除のほか、季節性インフルエンザ、マイコプラズマ肺炎、呼吸器合胞体(RS)ウイルスによる感染症(RSV感染症)などの感染が拡大していることが背景にあると説明した。
こうした中、WHOは22日、中国北部で子供の肺炎のクラスターが発生していると新興感染症監視プログラム「ProMED」などが報告したと発表。WHOは中国当局がそれまでに発表した呼吸器感染症の全体的な増加と関連しているのかは分からないとして、国際保健規則(IHR)に基づき、報告された子供の肺炎の感染拡大について疫学的、臨床的な検査結果を追加的に提出するよう要請した。
関連記事
中国・湖南省の警察が上海のIT企業経営者を拘束し、釈放の見返りに1億元(約23億5000万円)を要求したと報じられた。地方財政の悪化を背景に、管轄外企業を狙う「遠洋捕撈」への懸念が広がっている
中国北部で新型コロナ変異株「PJ.2.1」による重症者が急増しているとの証言が出ている。中国のウイルス学者は、内部データで突然死も増えていると明かし、当局による情報統制の実態を語った
中国各地の学校で、保護者や祖父母が棒を持って校門前に立つ「登下校見守り当番」が広がっている。安全対策の一環とされる一方、共働き家庭への負担や高齢者の安全を懸念する声がネットで相次いでいる
中国本土の複数大学で、新入生と保護者に身分証番号、勤務先、収入などの提出を求める事例が判明した。学生情報を共有表で公開したケースもあり、過剰収集と個人情報漏えいへの懸念が強まっている
中国では新型コロナの感染が繰り返される一方、高リスクな生物研究やAIと生物学の融合も進んでいる。微生物学者の林暁旭氏が指摘する、中国で重なり合う生物学的リスクとは何か