甘い飲み物の愛好者必見!慢性肝疾患や肝がんのリスク急増にご用心(2)
甘い飲料が肝臓に与える損害は、他のいくつかの研究でも確認されています。
ヨーロッパの前向き調査では、週に1回も飲まない人と比較して、週に6回以上の含糖飲料を摂取する人は、肝細胞がんの発症リスクが83%も増加し、飲む回数が週一回増えるごとに6%のリスク増加があるという結果が示されました。また、別のアメリカの研究では、砂糖入りのソフトドリンクを飲むことで、肝細胞がんの発症率が18%上昇することが示されているのです。
研究は、砂糖を含む飲料と脂肪肝の発症との関連も示しています。欧州栄養学ジャーナルに掲載されたシステマティックレビューとメタアナリシスによれば、砂糖を含む飲料を最も多く摂取する人は、非アルコール性脂肪肝の発症率が最も少ない人と比較して40%高いとされています。2022年の別の研究では、頻繁に砂糖入り飲料を摂取する人は、ほとんど摂取しない人と比べて非アルコール性脂肪肝にかかるリスクが2.5倍高いことを示唆しているのです。
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自動販売機の甘い清涼飲料、コンビニのアイスキャンディ、白砂糖をふんだんにつかった加工食品―。今日、私たちのまわりには、大量に糖質を含んだ食べものが、簡単に手に入る。砂糖中毒になると、止めるのが難しい。自然医学と臨床栄養学の医師ジョシュ・アレックス氏が、「砂糖断ち」のための5つのステップを伝えている。それは、良質なタンパク質、脂肪、繊維質、発酵食品、酸味のある食べものを多くとること。
歯に悪いし、健康にも良くない…と聞いて、砂糖断ちに挑戦中の記者。自称「スイーツ・ジャンキー」で、毎日おやつが欠かせなかったのですが、やめてみると胃腸がすっきりしてきました。学習ビデオを制作するTED-EDのアニメーション動画「砂糖はどのようにして脳に影響を与えるのか」(How sugar affects the brain)は、砂糖の弊害について分かりやすく説明しています。
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